弊社はこのほど、日本特許版に引き続き、米国に出願されたリチウムチタン酸(LTO)を中心とする「リチウムイオン二次電池用酸化物系負極関連技術」について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用い、参入企業に関する調査結果をまとめ、レポートの販売を開始しました。
その結果、「総合力ランキング(※1)」では、1位 東芝、2位 米・MEDTRONIC、3位 韓国・SAMSUNG SDIとなりました。
【リチウムイオン二次電池酸化物系負極関連技術(米国特許) 特許総合力トップ5】(表1)
順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
有効特許件数 | 個別力 (最高スコア) |
---|---|---|---|---|
TOSHIBA | 736.4 | 108 | 79.8 | |
MEDTRONIC | 199.6 | 11 | 77.7 | |
SAMSUNG SDI | 176.5 | 60 | 69.6 | |
UCHICAGO ARGONNE | 167.5 | 14 | 75.9 | |
LG CHEM | 138.1 | 32 | 78.2 |
総合力1位の東芝は日本特許と同様に他社を圧倒する結果となっています。同社はLTO粒子の平均細孔直径に関する特許が高い注目度となっています。
総合力2位となる医療機器メーカーのMEDTRONICはLTO負極を持つ人体に埋め込み可能なリチウムイオン電池の充電方法に関する特許の注目度が高くなっています。
総合力上位5社には日本特許と同様に韓国企業2社がランクインしており、日本特許で4位であったSAMSUNG SDIが3位と、日本特許で2位であったLG CHEMよりも高い順位となっています。また有効特許件数についてLG CHEMは日本33件、米国38件と差が少ないのに対し、SAMSUNG SDIは日本35件、米国60件と、米国での有効特許件数が日本の倍近い件数となっています。SAMSUNG SDIの注目度の高い特許としては、日本と同様にLTO材料に関するものではなく、バナジウム酸化物に関する特許となっています。LG CHEMはLTO負極を持つケーブル型二次電池の製造方法に関する特許の注目度が高くなっています。
総合力4位のUCHICAGO ARGONNEは米・アルゴンヌ国立研究所の管理・運営会社で、LTO負極とグラフェンコートされた3元系正極の組み合わせに関する特許の注目度が高く、本特許を含め同社の多くの特許は日本には出願されていません。
本分析の詳細については、特許・技術調査レポートの「リチウムイオン二次電池 酸化物系負極(米国特許版)」に掲載しています。
参入企業の技術力と成長性を取りまとめたレポートです。
【価格】 ※個別企業分析の対象企業は、特許総合力上位企業または任意にご指定可能。 |
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(注)レポートは弊社データベースにおける最新の収録範囲に基づき作成いたします。
そのため、ご発注のタイミングによっては上記ランキングと順位、値が異なる可能性があります。
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パテントスコアを用いた総合力評価や出願件数などに基づく各種ランキングデータのご提供です。
【収録データ】 ・特許総合力ランキング_上位30社リスト ・有効特許件数ランキング_上位30社リスト ・開発規模(出願件数)ランキング_上位30社リスト ・競合状況分析マップ (権利者スコアマップ) ・母集団の公報リスト |
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