弊社はこのほど、2012年の特許審査過程で情報提供を受けた回数を企業別に集計した「情報提供回数ランキング2012」をまとめました(注1)。情報提供とは、特許出願された発明の新規性・進歩性がないと疑われる場合に、審査官に対してその証拠となる情報を提供することができる制度で、多くの場合において該当する発明の権利化を阻止したい競合他社から起こされます。このため、情報提供件数が多いということは、「競合他社から脅威と思われる発明を多く出願している企業」とみなすことができます。
集計の結果、2012年に最も情報提供を受けた回数が多い企業は、パナソニックの148回となりました。次いで、2位はSANKYOの133回、3位は大王製紙の115回となっています。
【2012年の情報提供回数ランキング 上位10】
順位 | 企業名 | 情報提供回数 |
---|---|---|
パナソニック | 148 | |
SANKYO | 133 | |
大王製紙 | 115 | |
花王 | 91 | |
三菱化学 | 82 | |
日本触媒 | 74 | |
帝人 | 73 | |
日東電工 | 72 | |
ブリヂストン | 69 | |
JX日鉱日石エネルギー | 64 | |
1位 パナソニックは、リチウムイオン2次電池やインターホン、浴槽などの分野で多く情報提供を受けています。高砂鉄工と共同出願の「金属板及びこれを用いたシステムキッチン(特許5122741)」は、これまでに7回情報提供されており、そのうち4回が2012年に起こされました。
2位 SANKYOは、2012年に112件の公報に対して133回の情報提供を受けましたが、そのうち111件は現在も審査中となっており、1件はすでに権利化されています。権利化された公報は、「不正行為を防止できるスロットマシンに関する技術(特許5138264)」です。
3位 大王製紙は、2012年に109件の公報に対して115回の情報提供を受けました。そのうち審査請求前の公報が54件、審査中の公報が52件、権利継続が3件と、審査請求前の公報に多く情報提供されているのが特徴的です。すでに権利化された公報には、「使い捨ておむつや生理用ナプキンなどに使う吸収性物質に関する技術(特許5085770)」などがあります。
業種別には、化学業界における情報提供が最も多く、次いで「機械・造船」、「電気機器」、「繊維・紙・パルプ」となっています。
本ランキングの詳細データを下記の通り、販売しています。
(1)ランキングトップ50
情報提供回数上位50社のランキング
(2)情報提供を受けた公報全5,649件の公報リスト
発明の名称、要約、請求項、ステータスなどの項目を含む
【価格】
50,000円(税抜)
【納品形態】
上記データを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
データ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。
その他、情報提供に関する特定企業の調査依頼なども承ります。
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