弊社はこのほど、2010年1月から2012年12月までに無効審判を受けた回数を企業別に集計した「直近3年 無効審判回数ランキング」をまとめました(注1)。無効審判は、特許庁において登録されている特許に対し、その特許性が疑わしいと思われる場合に、無効を求めて特許庁に請求するための制度です。該当する発明が競合他社にとって事業の妨げとなる場合などに多く起こされます。このため、無効審判回数が多いということは、「競合他社から脅威と思われる発明を多く保有している企業」とみなすことができます。
集計の結果、直近3年間において、最も無効審判を受けた回数が多い企業は、日亜化学工業の33回となりました。次いで、三洋電機(現パナソニック)、GEMSTAR TV GUIDE INTERNATIONALが同順で10回となっています。
【直近3年の無効審判回数ランキング 上位5】
順位 | 企業名 | 無効審判回数 |
---|---|---|
日亜化学工業 | 33 | |
三洋電機 | 10 | |
GEMSTAR - TV GUIDE INTERNATIONAL | 10 | |
日立製作所 | 9 | |
SANKYO | 8 | |
1位 日亜化学工業は、発光ダイオードに関する特許を中心に無効審判を受けております。直近3年間において最も多く無効審判を受けたのは「特許第4530094号:発光ダイオード」の4回となっています。
2位 三洋電機は、二次電池に関する特許や液晶ディスプレイに関する特許に関して、無効審判を受けました。10件の特許で各1回ずつ、合計10回の無効審判を受けました。そのうちの1つである「特許第3005418号:液晶表示装置」は、拒絶理由通知に引用される回数も多く、これまでにパナソニックグループを除く51件の特許に対する拒絶理由に81回引用されています。
同じく2位のGEMSTAR TV Guide Internationalは、テレビ番組予約に関する「特許第4338215号:テレビジョン・システムにおけるマルチ・ソース情報の組合せ」で3回の無効審判を受けています。
6位以下の上位企業としては、三菱電機、村田製作所、武田薬品工業、パナソニックなどがあります。
業種別には、化学、電気機器、機械・造船、自動車・輸送機器などが多く無効審判を受けています。
本ランキングの詳細データを下記の通り、販売しています。
(1)ランキングトップ50
無効審判回数上位50社のランキング
(2)無効審判を受けた公報全582件の公報リスト
発明の名称、要約、請求項、ステータスなどの項目を含む
【価格】
50,000円(税抜)
【納品形態】
上記データを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
データ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。
その他、無効審判に関する特定企業の調査依頼なども承ります。
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