1. 
2. 
3. 
4. 
5. 
6. 

【乳酸菌】特許総合力トップ3は明治、ヤクルト本社、NESTLE

　弊社はこのほど、日本に出願された乳酸菌関連技術について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用いて参入企業に関する調査結果をまとめました。

　乳酸菌は、ヨーグルトやチーズなどの乳製品に含まれており、腸内の環境を整える効果が知られています。

　このほかには、乳酸菌発酵を行うことで腐敗や臭いを抑える効果が期待できることから、食料品や飼料などの長期保存や、汚泥の処理にも活用されています。

　近年では、化粧品への応用や、アレルギーの症状を抑えるなどの医薬用途にも注目を集めており、さまざま用途で研究・開発が進められています。

　そこで、本調査では乳酸菌に関連する技術全般に着目し、各個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました。

　その結果、「総合力ランキング（注1）」では、1位 明治、2位 ヤクルト本社、3位 NESTLEとなりました（表1、図1）。

　　　　【乳酸菌関連技術　特許総合力トップ5】（表1）

順位	企業名	総合力 (権利者スコア)	有効 特許件数	個別力 （最高スコア）
1	明治	771.3	131	76.7
2	ヤクルト本社	515.4	106	81.7
3	NESTLE（スイス）	422.3	98	72.4
4	森永乳業	277.0	62	81.6
5	NOVARTIS（スイス）（注2）	253.3	65	79.0

図1：乳酸菌関連技術　競合状況

　1位 明治の注目度の高い特許には、「安全性が高く、予防的な摂取で効果を発揮し、どのようなウイルスに対しても効果を発揮する抗ウイルス剤」に関する技術などが注目度の高い特許として挙げられます。

　2位 ヤクルト本社は、「高い到達生菌数となる優れた発酵能を有する、ラクトバチルス・プランタラムに属する新規乳酸菌」に関する技術などが注目度の高い特許として挙げられます。

　3位 NESTLEは、「プロバイオティクスのみの投与よりも感染症の治療や予防において、より一層効果を上げるための食品およびその方法」に関する技術などが注目度の高い特許として挙げられます。

　図2は総合力上位5社の2001年以降の特許出願について、出願分野（注3）の推移を示したものです（「発酵・微生物）を強調）。

　明治、ヤクルト本社、森永乳業は2000年代中盤以降の「発酵・微生物」の割合が大きく、近年における注力分野であることが窺えます。この「発酵・微生物」分野には新規乳酸菌や、菌の培養方法などが含まれています。

　また、2001年から2002年に「食料品」の割合が多くみられている、NOVARTISを除いた４企業は、年の経過とともに、「食料品」と合わせて「生体物質含有医薬」の割合を伸ばしていることが分かります。NOVARTISは2001年以降、「生体物質含有医薬」「遺伝子」の割合が大きいものの、2009年以降は、「遺伝子」の割合が減少しており、直近の2011年から2012年では「ペプチド・蛋白質」の割合が大きくなっています。

図2：総合力上位5社の出願分野の推移

　本分析の詳細については、特許・技術調査レポートの「乳酸菌関連技術」に掲載しています。

　

（注1）：総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を企業や研究機関ごとに集計し、パテントスコアが50点以上のものを合算しています。50点以上のものだけを集計している理由は、パテントスコアが低くても特許件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためです。

（注2）：「NOVARTIS」はNOVARTIS（スイス）、NOVARTIS VACCINES & DIAGNOSTICS（米）、NOVARTIS VACCINES AND DIAGNOSTIC S.R.L.（伊）を統合しています。

（注3）：各特許に付与されている、筆頭のテーマコード（約2,600分類）をベースとして、特許検索ポータルサイトのテーマ別検索ガイダンス（※）を参考に、独自に整理・集約を行った約300分類を集計の対象分野として用いています。
　　　(※)https://www.jpo.go.jp/torikumi/searchportal/htdocs/search-portal/sea.html

参入企業の技術力と成長性を取りまとめたレポートです。

【価格】 ※個別企業分析の対象企業は、特許総合力上位企業または任意にご指定可能。

　

（注）レポートは弊社データベースにおける最新の収録範囲に基づき作成いたします。
そのため、ご発注のタイミングによっては上記ランキングと順位、値が異なる可能性があります。

【納品形態】
レポートのPDF、公報リストを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
レポート冊子やデータ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。

パテントスコアを用いた総合力評価や出願件数などに基づく各種ランキングデータのご提供です。

【収録データ】 　　・特許総合力ランキング_上位30社リスト 　　・有効特許件数ランキング_上位30社リスト 　　・開発規模（出願件数）ランキング_上位30社リスト 　　・競合状況分析マップ (権利者スコアマップ) 　　・母集団の公報リスト

サンプルデータはこちら

　

【納品形態】
上記データを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
データ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。

【価格】
50,000円（税抜）

簡易レポートお問い合わせフォーム

※は必須項目です

お申込み内容※	資料請求 詳細説明、事例紹介希望 見積もり希望 セミナー参加希望（下のテキスト欄にセミナーの日をご記入ください。） 特許・技術調査レポート購入希望 ご購入の際は以下にご住所、お電話番号、購入希望の商品名、数量などを明記ください。 その他
お名前※	姓 名
所属組織	法人企業 大学・研究機関 金融機関 その他
会社名※
郵便番号
住所
部署/役職
メールアドレス※
電話番号	- -
詳細・その他



• 【化学】特許資産規模ランキング2023　トップ3は富士フイルム、LG CHEM、積水化学工業
• 【食品】特許資産規模ランキング2023　トップ3はサントリーHD、キリンHD、味の素
• 【医療機器】特許資産規模ランキング2023　トップ3はキヤノンメディカルシステムズ、テルモ、ETHICON
• 【医薬品】特許資産規模ランキング2023　トップ3はROCHE、参天製薬、MERCK
• 【医療機器】他社牽制力ランキング2022　トップ3はキヤノンメディカルシステムズ、テルモ、富士フイルムヘルスケア
• 【化学】他社牽制力ランキング2022　トップ3は富士フイルム、三菱ケミカル、花王
• 【食品】他社牽制力ランキング2022　トップ3は味の素、PHILIP MORRIS、キリン
• 【医薬品】他社牽制力ランキング2022　トップ3はMERCK、NOVARTIS、ROCHE
• 【化学】特許資産規模ランキング　トップ3は富士フイルム、積水化学工業、花王
• 【食品】特許資産規模ランキング　トップ3はJT、サントリーHD、アサヒグループHD
• 【医療機器】特許資産規模ランキング　トップ3はキヤノンメディカルシステムズ、テルモ、ETHICON
• 【医薬品】特許資産規模ランキング　トップ3はROCHE、MERCK、ELI LILLY
• 【眼科薬】特許総合力トップ3はロート製薬、参天製薬、千寿製薬
• 【医療機器】他社牽制力ランキング2021　トップ3はテルモ、キヤノンメディカルシステムズ、MEDTRONIC
• 【化学】他社牽制力ランキング2021　トップ3は富士フイルム、三菱ケミカル、花王
• 【食品】他社牽制力ランキング2021　トップ3は味の素、キリン、PHILIP MORRIS
• 【医薬品】他社牽制力ランキング2021　トップ3はMERCK、BAYER、ROCHE
• 【芳香剤】特許総合力トップ3はP&G、小林製薬、花王
• 【殺菌・殺カビ剤】特許総合力トップ3はBAYER、イビデン、住友化学
• 【高分子フィルム・シート】特許総合力トップ3は東洋紡、三菱ケミカル、東レ
• 【調味料】特許総合力トップ3はキユーピー、MIZKAN HOLDINGS、長谷川香料
• 【殺虫剤】特許総合力トップ3は金鳥、アース製薬、住友化学
• 【食品の保存】特許総合力トップ3は三菱ガス化学、マンダム、三井金属鉱業
• 【医療機器】他社牽制力ランキング2020　トップ3はキヤノンメディカルシステムズ、テルモ、MEDTRONIC
• 【化学】他社牽制力ランキング2020　トップ3は富士フイルム、三菱ケミカル、花王
• 【食品】他社牽制力ランキング2020　トップ3はキリンHD、味の素、日本たばこ産業
• 【医薬品】他社牽制力ランキング2020　トップ3はMERCK、BAYER、ROCHE
• 【食品】特許資産規模ランキング2020　トップ3はサントリー、JT、キユーピー
• 【化学】特許資産規模ランキング（訂正版）　トップ3は富士フイルム、LG CHEM、住友化学
• 【医薬品】特許資産規模ランキング（訂正版）　トップ3はROCHE、MERCK、PFIZER