弊社はこのほど、2016年5月末までに日本の特許庁に出願された「工場管理のIoT関連技術」について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用い、参入企業に関する調査結果をまとめ、レポートの販売を開始しました。
近年、工場における生産性向上や、部品寿命管理の効率化などを目的として、IoT関連技術が注目を集めています。本ランキングでは、「工場管理のIoT関連技術」全般について調査することを目的に、関連特許3,878件について、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースに、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました。
その結果、特許総合力ランキング(注1)は、1位 日立製作所、2位 オムロン、3位 新日鉄住金となりました(表1、図1)。
【工場管理のIoT関連技術 特許総合力トップ5】(表1)
順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
有効特許件数 | 個別力 (最高スコア) |
---|---|---|---|---|
日立製作所 | 390.2 | 146 | 68.1 | |
オムロン | 317.9 | 44 | 75.3 | |
新日鉄住金 | 199.6 | 83 | 67.9 | |
パナソニック | 121.3 | 17 | 70.8 | |
富士通 | 86.1 | 50 | 59.2 |

図1:工場管理のIoT関連技術 競合状況
1位 日立製作所の注目度の高い特許には、「家電製品などの部品組み立て工場における、組立作業不良の起こり易さを事前に推定する方法」や「複数の管理工程からなる製造ラインでの生産管理を一元化し、顧客要求納期への対応力向上や、棚卸資産の最小化を図ることができる技術」などが挙げられます。
2位 オムロンの注目度の高い特許には、「複数の製造プロセスにおける品質関連情報をもとに、対象製品の品質を推測する技術」や「心理的負担が少ないように作業者の作業範囲を容易に撮像可能な作業管理システム」などがあります。
3位 新日鉄住金は、「納期遵守率や設備稼働率、コストなどの観点を考慮して生産・物流スケジュールを作成する手法」や「納期遵守と、各工程の負荷状態を適正に保持することを両立させて生産効率を向上させる技術」などが注目度の高い特許として挙げられます。
6位以下には、神戸製鋼所、JFEスチール、NTN、リコーなどがランクインしています。
本分析の詳細については、定型レポート「工場管理のIoT関連技術」にてご覧いただけます。
(注1)総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する、「パテントスコア」を機関ごとに集計し、パテントスコアが50点以上のものを合算しています。50点以上のものだけを集計している理由は、パテントスコアが低くても特許件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためです。
定型レポート、ランキングデータの販売
定型レポート 『工場管理のIoT関連技術』
参入企業の技術力と成長性を取りまとめたレポートです。
内容 | 価格(税抜) | 納期 | ||
---|---|---|---|---|
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(注)レポートは弊社データベースにおける最新の収録範囲に基づき作成いたします。
そのため、ご注文のタイミングによっては上記ランキングと順位、値が異なる可能性があります。
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特許総合力ランキングデータ 『工場管理のIoT関連技術』
パテントスコアを用いた総合力評価や出願件数などに基づく各種ランキングデータのご提供です。
【収録データ】
・特許総合力ランキング 上位30社リスト
・有効特許件数ランキング 上位30社リスト
・開発規模(出願件数)ランキング 上位30社リスト
・競合状況分析マップ (権利者スコアマップ)
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