弊社はこのほど、炭素繊維強化プラスチック(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastics)関連技術について、参入企業の競争力に関する調査を行いました。炭素繊維強化プラスチックは、軽量、高強度でしなりが少ないという特徴を持ち、航空機や自動車など輸送機器用の材料として、近年注目を集めています。
今回の調査では、1993年から2011年11月末までに日本の特許庁で公開された関連特許2,676件を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」による評価を実施し、特許の質と量から総合的に見た「特許総合力ランキング(注)」を集計しました。
集計の結果、1位 東レ、2位 帝人、3位 三菱レイヨンとなりました。
【炭素繊維強化プラスチック関連技術 特許総合力トップ5】
順位 (直近) |
順位 (06年) |
企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
開発規模 (出願件数) |
個別力 (最高スコア) |
---|---|---|---|---|---|
東レ | 969.5 pt | 450 | 87.3 pt | ||
帝人 | 200.0 pt | 165 | 63.6 pt | ||
三菱レイヨン | 109.3 pt | 137 | 63.9 pt | ||
DIC | 86.3 pt | 31 | 83.3 pt | ||
名古屋油化 | 85.5 pt | 13 | 64.7 pt | ||
1位東レは、出願件数、総合力ともに圧倒的な強さを見せています。同社は1990年代から積極的に出願していますが、特に2000~2002年、2007~2008年の期間に件数を伸ばしました。総合力で見ても常にトップを走っていますが、近年さらに競争力を高め、他社を大きく引き離しています。注目度の高い特許には、「安価で高い強度特性を発揮する補強織物」に関する技術などがあります。
2位帝人は、100%子会社の東邦テナックスが主体となって開発を進めています。2010年末まで総合力は3位でしたが、直近で2位へと浮上しました。注目度の高い特許には、「表面特性や強度、弾性率に優れた炭素繊維」に関する技術などがあります。
3位三菱レイヨンは、年間10件以下ではありますが、1990年代から継続的に出願をしています。注目度の高い特許には、「低温で短時間に硬化し、室温下の保存でも十分な使用期間を確保できるエポキシ樹脂組成物」に関する技術などがあります。
そのほかの注目企業としては、過去5年で躍進したDIC、名古屋油化のほか、個別に注目度の高い特許を保有しているヤマウチ、保土谷化学工業などが挙げられます。
※ 東レ:東レ、東レデュポンを含めて集計本分析の詳細については、特許・技術調査レポート「炭素繊維強化プラスチック関連技術」にてご覧いただけます。
参入企業の技術力と成長性を取りまとめたレポートです。
【価格】 ※個別企業分析の対象企業は、特許総合力上位企業または任意にご指定可能。 |
|
(注)レポートは弊社データベースにおける最新の収録範囲に基づき作成いたします。
そのため、ご発注のタイミングによっては上記ランキングと順位、値が異なる可能性があります。
【納品形態】
レポートのPDF、公報リストを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
レポート冊子やデータ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。
パテントスコアを用いた総合力評価や出願件数などに基づく各種ランキングデータのご提供です。
【収録データ】 ・特許総合力ランキング_上位30社リスト ・有効特許件数ランキング_上位30社リスト ・開発規模(出願件数)ランキング_上位30社リスト ・競合状況分析マップ (権利者スコアマップ) ・母集団の公報リスト |
サンプルデータはこちら
【納品形態】
上記データを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
データ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。
【価格】
50,000円(税抜)
Menu | |
---|---|
Top | |
特許ランキング | |
Biz Cruncherとは? | |
受託特許分析 | |
分野・企業別レポート | |
無料知財セミナー | |
ニュース | |
コラム | |
商品一覧 | |
パテントスコア | |
企業の方へ | |
大学の方へ | |
金融機関の方へ |
特許分析のパテント・リザルト TEL:03-5802-6580
特許分析・経営分析関連のつぶやき &
特許分析・経営分析関連のFacebook
Copyright c Patent Result Co., Ltd.