弊社はこのほど、日本に出願されたレーンキープアシスト技術について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用いて参入企業に関する調査結果をまとめました。
アクティブセーフティ技術の一つであるレーンキープアシスト技術は、カメラ等で車線を認識し、ステアリング制御を行うことで車線内走行を維持するものです。本調査ではレーンキープアシスト技術関連の特許を集計し、各個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました。
その結果、「総合力ランキング(注1)」では、1位 日産自動車、2位 トヨタ自動車、3位 本田技研工業となりました(表1、図1)。
【レーンキープアシスト技術 特許総合力トップ5】(表1)
順位 | 企業 | 総合力 (権利者スコア) |
有効特許件数 | 個別力 (最高スコア) |
---|---|---|---|---|
日産自動車 | 1696.3 | 300 | 79.3 | |
トヨタ自動車 | 920.2 | 253 | 76.7 | |
本田技研工業 | 518.2 | 94 | 78.6 | |
富士重工業 | 362.1 | 97 | 73.0 | |
デンソー | 331.1 | 79 | 70.9 | |
1位日産自動車の注目度が高い特許には、ステアリング操舵トルクだけでなく、スロットル開度も検出することにより、意図的な車線逸脱か否かを判断する技術が挙げられます。
2位トヨタ自動車は、車線逸脱時等に警報として操舵系に与えるトルクを状況に応じて適切に付与する技術が、3位本田技研工業は、現在の走行状態から近い将来の状態を予測し、操舵力を補正する技術に関するものが注目度の高い特許として挙げられます。
図2は本分野に出願された公報のうち、拒絶査定を受けた公報の引用元となる公報を多く持つ企業を集計したランキングです(図の見方-日産自動車の場合:日産自動車の167件が引用され、本分野の131件が拒絶査定を受けている)。この結果では総合力のランキングとは異なり、マツダが3位と上位に入っています。同社の公報が多数引用される事により拒絶査定を受けている企業として、日産自動車や三菱電機が挙げられます。総合力ランキングは有効特許(取り下げ、拒絶査定確定、失効では無い公報)が対象となっていますが、引用ランキングは有効ではない特許も対象となっており、中でもマツダの公報で多く引用されているものは現在は無効となっているものが多いという特徴があります。権利行使をするためには特許が有効である必要がありますが、本事例のように審査官引用の情報をあわせて分析すると、権利化を進めるうえで大きな障害となりうる企業の先行技術を抽出することができます。
本分析の詳細については、特許・技術調査レポート「レーンキープアシスト技術」にてご覧いただけます。
参入企業の技術力と成長性を取りまとめたレポートです。
【価格】 ※個別企業分析の対象企業は、特許総合力上位企業または任意にご指定可能。 |
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そのため、ご発注のタイミングによっては上記ランキングと順位、値が異なる可能性があります。
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パテントスコアを用いた総合力評価や出願件数などに基づく各種ランキングデータのご提供です。
【収録データ】 ・特許総合力ランキング_上位30社リスト ・有効特許件数ランキング_上位30社リスト ・開発規模(出願件数)ランキング_上位30社リスト ・競合状況分析マップ (権利者スコアマップ) ・母集団の公報リスト |
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