弊社はこのほど、日本に出願されたステア・バイ・ワイヤー技術について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用いて参入企業に関する調査結果をまとめました。
ステア・バイ・ワイヤーは、ドライバーのステアリング操作を機械的にタイヤに伝える従来の方式とは異なり、ステアリング操作をセンサーで検知し、アクチュエーターによりタイヤを動かすシステムです。本調査ではステア・バイ・ワイヤー関連技術の特許を集計し、各個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました。
その結果、「総合力ランキング(注1)」では、1位 ジェイテクト、2位 トヨタ自動車となりました。2013年内にいち早く市販車に採用する予定の日産自動車は3位となり、個別力では1位となっています(表1、図1)。5位はアイシン精機となりましたが、アドヴィックス、NTNが僅差で並んでいます。
【ステア・バイ・ワイヤー 特許総合力トップ5】(表1)
順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
有効特許件数 | 個別力 (最高スコア) |
---|---|---|---|---|
ジェイテクト | 845.6 | 284 | 77.0 | |
トヨタ自動車 | 627.8 | 195 | 76.7 | |
日産自動車 | 430.0 | 210 | 85.4 | |
本田技研工業 | 304.3 | 105 | 78.4 | |
アイシン精機 | 168.9 | 39 | 77.0 | |
1位ジェイテクトの注目度の高い特許には、車輪の横方向グリップ度を推定することによる車両制御技術が挙げられ、同社は本特許も含めアドヴィックス、アイシン精機との共同出願が多く見られます。
2位トヨタ自動車は、ステア操作以外も含めたアクチュエーターの統合制御に関する技術が、3位日産自動車は、ステア・バイ・ワイヤー制御におけるバックアップシステムに関する技術が注目度の高い特許として挙げられます。
図2は総合力上位5社の出願件数推移、図3は2008年から2011年までの各年末、及び2013年4月末現在における総合力、及び有効特許件数(取り下げ、拒絶、失効でない、各時点で有効であった特許(未登録含む))の推移です。図2からジェイテクト、トヨタ自動車が先行していたことが分かります。一方、図3を見ると日産自動車が有効特許件数を増やし、併せて権利者スコアが増加しています。権利者スコアが横ばい傾向となる企業が多い中、日産自動車が唯一上昇傾向にあることから、他社に先駆けた実用化の背景には特許についての戦略的な強化もあったのではないかと考えられます。
本分析の詳細については、特許・技術調査レポートの「ステア・バイ・ワイヤー」に掲載しています。
参入企業の技術力と成長性を取りまとめたレポートです。
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