弊社はこのほど、独自に分類した「自動車部品」業界の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「自動車部品業界 特許資産規模ランキング2023」をまとめました。2022年4月1日から2023年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計しました。
その結果、1位 デンソー、2位 日立Astemo、3位 住友電装となりました。
【自動車部品 特許資産規模ランキング2023 上位10社】
順位 | 企業名 | 特許資産規模 (pt) |
特許件数 |
---|---|---|---|
デンソー | 61,678.8 | 2,933 | |
日立Astemo | 28,063.5 | 802 | |
住友電装 | 16,171.3 | 486 | |
矢崎総業 | 15,789.8 | 666 | |
ROBERT BOSCH | 12,029.7 | 372 | |
アイシン | 11,548.1 | 469 | |
ジヤトコ | 6,401.1 | 122 | |
トヨタ紡織 | 6,158.1 | 311 | |
豊田合成 | 6,133.6 | 255 | |
テイ・エステック | 5,514.5 | 177 | |
※当ランキングでは、企業グループを考慮した名寄せ処理を行っております。
1位 デンソーの注目度の高い特許には「分割されたケースに収容された電気部品同士を効率よく、電気的に接続できる電気機器」やDENSO INTERNATIONAL AMERICAとの共同保有である「車両内の乗員の位置に基づいて、車両機能をアクティブ化するシステム」に関する技術が挙げられます。前者の技術は、日本出願のほか、インド、ブラジル、ロシアへの出願がみられます。
2位 日立Astemoは「簡素な構成でシール手段の耐久性の向上を図ると共に、製造時間及び製造コストの削減を図ることが可能な流路切替バルブ」や「筒内直噴式内燃機関の燃料噴射弁制御装置」に関する技術などが注目度の高い特許として挙げられます。
3位 住友電装の注目度の高い特許には「キャップがナット本体から外れたり、破損を回避することができるインサート成形品」や「Agを用いなくても、Snを含有する金属層の表面における摩擦係数の上昇を抑制することができる金属材」などに関する技術が挙げられます。
4位の矢崎総業は「ケースの内外に配置される電線同士を電気的に接続可能なコネクタ」、5位のROBERT BOSCHは「三輪式モータサイクルの車体挙動の安定性を向上することが可能な制御装置」などが、注目度の高い特許として挙げられます。
【ランキングの集計について】
特許資産の規模とは、企業が保有する特許(特許庁から特許登録が認められ、失効や権利放棄されていないもの)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、企業ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による審査結果、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2023年6月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる特許が含まれる可能性があります。
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
ランキングデータの販売
特許資産規模ランキングデータを、以下の通り販売しています。
※ランキングデータには個別特許の評価データは含まれません。
【自動車部品】特許資産規模ランキング
・自動車部品 特許資産規模ランキング(全期間と2022年度のトップ100)
・自動車部品 登録特許件数ランキング(全期間と2022年度のトップ100)
・全業種 特許資産規模ランキング(全期間と2022年度トップ100)
・全業種 登録特許件数ランキング(全期間と2022年度トップ100)
【納品形態】
上記データを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
データ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。
【価格】
50,000円(税抜)
個別特許の評価データ
個別特許の評価データを別途ご希望の場合は、お問い合わせください。
件数に応じて下表の単価が適用となります。
件数 | 単価(税抜) |
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1,000円/件 | |
600円/件 | |
500円/件 | |
300円/件 | |
お問い合わせください | |
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
※算出方法について:
特許資産の規模とは、各出願人が保有する特許(特許庁に登録され、失効や権利放棄されていない特許)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、出願人ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。
経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による他社特許拒絶への引用、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。