弊社はこのほど、独自に分類した「電力・ガス・エネルギー」業界の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「電力・ガス・エネルギー業界 特許資産規模ランキング2023」をまとめました。2022年4月1日から2023年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計しました。
その結果、1位 東京ガス、2位 大阪ガス、3位 出光興産となりました。
【電力・ガス・エネルギー 特許資産規模ランキング2023 上位10社】
順位 | 企業名 | 特許資産規模 (pt) |
特許件数 |
---|---|---|---|
東京ガス | 6,923.5 | 213 | |
大阪ガス | 4,585.2 | 187 | |
出光興産 | 4,456.6 | 128 | |
中国電力 | 3,968.9 | 165 | |
ENEOS | 2,346.3 | 91 | |
東京電力ホールディングス | 1,857.1 | 103 | |
EXXON MOBIL | 1,581.1 | 43 | |
SAUDI ARABIAN OIL | 1,522.9 | 36 | |
東北電力 | 809.3 | 24 | |
CHEVRON U.S.A. | 748.1 | 21 | |
※当ランキングでは、企業グループを考慮した名寄せ処理を行っております。
1位 東京ガスの注目度の高い特許には「高速遮断器を用いなくても過負荷状態を緩和できる自家発電設備の制御システム」や「需要予測による運転制御と、実績と予測との乖離状況による運転制御とを併用することができるコージェネレーション装置の運転制御プログラム」に関する技術が挙げられます。
2位 大阪ガスは「金属支持体により支持された構成を備えた燃料電池セル」や「燃焼手段に供給する空気を効率良く冷却することができ、ガスタービンユニットの出力低下を抑えることができる冷却装置を備えた移動体」に関する技術などが注目度の高い特許として挙げられます。
3位 出光興産の注目度の高い特許には「長寿命化、高効率化、低電圧化などの素子性能がより改善された有機EL素子」や「高温清浄性、酸化安定性、及び耐銅腐食性に優れる潤滑油組成物」などに関する技術が挙げられます。
4位の中国電力は「海水中の残留塩素を効率よく分解することで、ゼロ校正を容易に行うことができる残留塩素自動分析計」、5位のENEOSは「低粘度且つ高引火点を達成できる新規な切削油剤組成物」が、注目度の高い特許として挙げられます。
【ランキングの集計について】
特許資産の規模とは、企業が保有する特許(特許庁から特許登録が認められ、失効や権利放棄されていないもの)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、企業ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による審査結果、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2023年6月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる特許が含まれる可能性があります。
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
ランキングデータの販売
特許資産規模ランキングデータを、以下の通り販売しています。
※ランキングデータには個別特許の評価データは含まれません。
【電力・ガス・エネルギー】特許資産規模ランキング
・電力・ガス・エネルギー 特許資産規模ランキング(全期間と2022年度のトップ30)
・電力・ガス・エネルギー 登録特許件数ランキング(全期間と2022年度のトップ30)
・全業種 特許資産規模ランキング(全期間と2022年度トップ100)
・全業種 登録特許件数ランキング(全期間と2022年度トップ100)
【納品形態】
上記データを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
データ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。
【価格】
50,000円(税抜)
個別特許の評価データ
個別特許の評価データを別途ご希望の場合は、お問い合わせください。
件数に応じて下表の単価が適用となります。
件数 | 単価(税抜) |
---|---|
1,000円/件 | |
600円/件 | |
500円/件 | |
300円/件 | |
お問い合わせください | |
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
※算出方法について:
特許資産の規模とは、各出願人が保有する特許(特許庁に登録され、失効や権利放棄されていない特許)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、出願人ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。
経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による他社特許拒絶への引用、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。