弊社はこのほど、独自に分類した「ハウスメーカー」業界の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「ハウスメーカー業界 特許資産規模ランキング2023」をまとめました。2022年4月1日から2023年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計しました。
その結果、1位 大和ハウス工業、2位 積水ハウス、3位 トヨタホームとなりました。
【ハウスメーカー 特許資産規模ランキング2023 上位9社】
順位 | 企業名 | 特許資産規模 (pt) |
特許件数 |
---|---|---|---|
大和ハウス工業 | 4,227.0 | 203 | |
積水ハウス | 3,036.8 | 119 | |
トヨタホーム | 2,081.4 | 119 | |
ミサワホーム | 1,736.4 | 51 | |
旭化成ホームズ | 1,490.8 | 59 | |
住友林業 | 288.7 | 16 | |
パナソニックホームズ | 218.0 | 7 | |
三井ホーム | 215.8 | 7 | |
住友林業ホームテック | 70.6 | 4 | |
1位 大和ハウス工業の注目度の高い特許には「2種の板材を設置面上に段状に適切に敷設でき、廃材を極力低減可能な板材敷設構造」や山崎産業との共同保有である「余剰の水または養液を植栽部材の外に排出することができる壁面緑化パネル」に関する技術が挙げられます。
2位 積水ハウスは「瓦屋根に敷設された太陽電池モジュールが万が一発火した場合でも、建物内部への延焼を防止する屋根延焼防止構造」やコシイプレザービングとの共同保有である「給水管や排水管等が埋設された基礎コンクリート構造を有する防蟻構造」に関する技術などが注目度の高い特許として挙げられます。
3位 トヨタホームの注目度の高い特許には「居住者以外であっても許可された者であれば建物内に進入可能な施解錠制御システム」や「非常時において収納物を比較的安全かつ容易に取り出し可能な収納構造」などに関する技術が挙げられます。
4位のミサワホームは「使い勝手の良さを向上したユニット家具」、5位の旭化成ホームズは「犬を待機させることができる犬小屋レンタルシステム」などが、それぞれ注目度の高い特許として挙げられます。
【ランキングの集計について】
特許資産の規模とは、企業が保有する特許(特許庁から特許登録が認められ、失効や権利放棄されていないもの)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、企業ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による審査結果、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2023年6月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる特許が含まれる可能性があります。
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
ランキングデータの販売
個別特許の評価データを、以下の通り販売しています。
個別特許の評価データ
個別特許の評価データを別途ご希望の場合は、お問い合わせください。
件数に応じて下表の単価が適用となります。
件数 | 単価(税抜) |
---|---|
1,000円/件 | |
600円/件 | |
500円/件 | |
300円/件 | |
お問い合わせください | |
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
※算出方法について:
特許資産の規模とは、各出願人が保有する特許(特許庁に登録され、失効や権利放棄されていない特許)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、出願人ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。
経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による他社特許拒絶への引用、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。