弊社はこのほど、独自に分類した「自動車部品」業界の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「自動車部品業界 特許資産規模ランキング2024」をまとめました。2023年4月1日から2024年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計しました。
その結果、1位 デンソー、2位 日立ASTEMO、3位 住友電装となりました。
【自動車部品 特許資産規模ランキング2024 上位10社】
順位 | 企業名 | 特許資産規模 (pt) |
特許件数 |
---|---|---|---|
デンソー | 47,768.6 | 2,113 | |
日立ASTEMO | 27,846.5 | 745 | |
住友電装 | 17,125.4 | 548 | |
矢崎総業 | 13,460.6 | 667 | |
アイシン | 12,969.4 | 539 | |
ROBERT BOSCH(独) | 10,674.2 | 338 | |
三菱電機モビリティ | 9,244.5 | 197 | |
テイ・エステック | 8,780.3 | 242 | |
トヨタ紡織 | 7,015.6 | 359 | |
小糸製作所 | 6,470.5 | 250 |
※当ランキングでは、企業グループを考慮した名寄せ処理を行っております。
1位 デンソーの注目度の高い特許には「緊急車両の接近を車両の乗員に知らせることができる画像処理装置」や「車載カメラの画角内に複数の乗員が映り込む場合でも、特定の乗員を適切に検知可能な状態監視装置」に関する技術が挙げられます。
2位 日立ASTEMOは「人体および環境への影響が懸念される6価クロムを使用せず、3価クロムを用いた高硬度・低摩擦力の緩衝器」や「複数回の減衰力の変化でドライバーへの報知機能(体感)をより改善できる車両用制御装置」に関する技術などが注目度の高い特許として挙げられます。
3位 住友電装の注目度の高い特許には「通信性能の低下を防止する高速通信用のシールド導電路」や「組み立てが容易であり、設計変更の自由度が高い電気ユニット」などに関する技術が挙げられます。
4位の矢崎総業は「耐衝撃性に優れた保護機能を有する信頼性の高い電気接続箱」、5位のアイシンは、トヨタ自動車と共同保有の「障害物が存在する場合でもスロープを展開可能な車両用スロープシステム」が、注目度の高い特許として挙げられます。
【ランキングの集計について】
特許資産の規模とは、企業が保有する特許(特許庁から特許登録が認められ、失効や権利放棄されていないもの)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、企業ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。
経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による審査結果、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2024年6月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる特許が含まれる可能性があります。
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
ランキングデータの販売
特許資産規模ランキングデータを、以下の通り販売しています。
※ランキングデータには個別特許の評価データは含まれません。
【自動車部品】特許資産規模ランキング
・自動車部品 特許資産規模ランキング(全期間と2023年度のトップ100)
・自動車部品 登録特許件数ランキング(全期間と2023年度のトップ100)
・全業種 特許資産規模ランキング(全期間と2023年度のトップ100)
・全業種 登録特許件数ランキング(全期間と2023年度のトップ100)
【納品形態】
上記データを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
データ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。
【価格】
50,000円(税抜)
個別特許の評価データ
個別特許の評価データを別途ご希望の場合は、お問い合わせください。
件数に応じて下表の単価が適用となります。
件数 | 単価(税抜) |
---|---|
1,000円/件 | |
600円/件 | |
500円/件 | |
300円/件 | |
お問い合わせください |
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
※算出方法について:
特許資産の規模とは、各出願人が保有する特許(特許庁に登録され、失効や権利放棄されていない特許)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、出願人ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。
経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による他社特許拒絶への引用、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。