弊社はこのほど、独自に分類した「化学」業界の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「化学業界 特許資産規模ランキング2024」をまとめました。2023年4月1日から2024年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計しました。
その結果、1位 富士フイルム、2位 LG ENERGY SOLUTION(韓)、3位 花王となりました。
【化学 特許資産規模ランキング2024 上位10社】
順位 | 企業名 | 特許資産規模 (pt) |
特許件数 |
---|---|---|---|
富士フイルム | 64,597.2 | 1,386 | |
LG ENERGY SOLUTION(韓) | 21,918.0 | 750 | |
花王 | 19,773.8 | 613 | |
DIC | 19,661.1 | 373 | |
レゾナック | 19,394.9 | 599 | |
三菱ケミカル | 18,565.7 | 508 | |
積水化学工業 | 18,134.8 | 559 | |
日東電工 | 17,936.9 | 530 | |
住友化学 | 17,383.1 | 519 | |
ARTIENCE | 14,951.0 | 300 |
※当ランキングでは、企業グループを考慮した名寄せ処理を行っております。
1位 富士フイルムの注目度の高い特許には「遷移金属含有物に対する優れた溶解能を持ち、被処理部の平滑性を実現できる薬液及び基板の処理方法」や「抗がん剤を内包するリポソーム組成物と免疫チェックポイント阻害剤の組み合わせによるがん治療用医薬」に関する技術が挙げられます。
2位 LG ENERGY SOLUTIONは「正極スクラップから活物質を回収して再使用できる正極活物質の再利用方法」や「引張強度と伸び率に優れ、成形性が向上したパウチフィルムを使用するパウチ型二次電池」に関する技術などが注目度の高い特許として挙げられます。
3位 花王の注目度の高い特許には「象牙質知覚過敏症に起因する痛みを有効に防止することができる口腔用組成物」や「低温定着性、帯電性、及び耐久性に優れる静電荷像現像用トナー」などに関する技術が挙げられます。
4位のDICは「長時間の連続使用でも良好な脱気性能を維持できる中空糸脱気モジュールを備えた化学分析装置」、5位のレゾナックは「Sm-Fe-N系永久磁石を用いた異方性ボンド磁石の製造方法」が、それぞれ注目度の高い特許として挙げられます。
【ランキングの集計について】
特許資産の規模とは、企業が保有する特許(特許庁から特許登録が認められ、失効や権利放棄されていないもの)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、企業ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。
経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による審査結果、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2024年6月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる特許が含まれる可能性があります。
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
ランキングデータの販売
特許資産規模ランキングデータを、以下の通り販売しています。
※ランキングデータには個別特許の評価データは含まれません。
【化学】特許資産規模ランキング
・化学 特許資産規模ランキング(全期間と2023年度のトップ100)
・化学 登録特許件数ランキング(全期間と2023年度のトップ100)
・全業種 特許資産規模ランキング(全期間と2023年度のトップ100)
・全業種 登録特許件数ランキング(全期間と2023年度のトップ100)
【納品形態】
上記データを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
データ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。
【価格】
50,000円(税抜)
個別特許の評価データ
個別特許の評価データを別途ご希望の場合は、お問い合わせください。
件数に応じて下表の単価が適用となります。
件数 | 単価(税抜) |
---|---|
1,000円/件 | |
600円/件 | |
500円/件 | |
300円/件 | |
お問い合わせください |
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
※算出方法について:
特許資産の規模とは、各出願人が保有する特許(特許庁に登録され、失効や権利放棄されていない特許)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、出願人ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。
経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による他社特許拒絶への引用、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。