弊社はこのほど、独自に分類した「エンジニアリング業」業界の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「エンジニアリング業業界 特許資産規模ランキング2024」をまとめました。2023年4月1日から2024年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計しました。
その結果、1位 日鉄エンジニアリング、2位 栗田工業、3位 日立パワーソリューションズとなりました。
【エンジニアリング業 特許資産規模ランキング2024 上位10社】
順位 | 企業名 | 特許資産規模 (pt) |
特許件数 |
---|---|---|---|
日鉄エンジニアリング | 4,894.9 | 91 | |
栗田工業 | 3,072.1 | 98 | |
日立パワーソリューションズ | 2,506.0 | 41 | |
JFEエンジニアリング | 2,380.5 | 63 | |
オルガノ | 1,990.6 | 78 | |
日鉄環境 | 1,394.6 | 15 | |
日鉄テックスエンジ | 1,378.9 | 53 | |
水ing | 1,216.9 | 44 | |
神鋼環境ソリューション | 1,166.5 | 33 | |
東芝プラントシステム | 1,141.7 | 22 |
1位 日鉄エンジニアリングの注目度の高い特許には「免震効果を向上させた球面滑り支承」や「二次剛性の周期を自由に調整可能な免震構造」に関する技術が挙げられます。
2位 栗田工業は「導入コストや運用コストを抑えられる水処理情報システム」や「膜に気体を通して生物処理に必要な電子伝達体を供給する生物処理装置の運転方法」に関する技術などが注目度の高い特許として挙げられます。
3位 日立パワーソリューションズの注目度の高い特許には「建設機械の作業装置周辺における作業者の安全性を確保する建設機械警報システム」や「電極材の位置ずれを補正し、高品質な二次電池部材を製造する二次電池製造装置」などに関する技術が挙げられます。
4位のJFEエンジニアリングは「排ガス中の酸性ガス濃度を予測し、その予測値に基づいて薬剤の供給量を制御する廃棄物焼却炉用の情報処理装置」が、5位のオルガノは「電気再生式脱イオン装置とUV酸化装置を適切に組み合わせた、半導体製造用水の高度な全有機炭素(TOC)除去装置」などが、それぞれ注目度の高い特許として挙げられます。
【ランキングの集計について】
特許資産の規模とは、企業が保有する特許(特許庁から特許登録が認められ、失効や権利放棄されていないもの)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、企業ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。
経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による審査結果、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2024年6月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる特許が含まれる可能性があります。
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
ランキングデータの販売
特許資産規模ランキングデータを、以下の通り販売しています。
※ランキングデータには個別特許の評価データは含まれません。
【エンジニアリング業】特許資産規模ランキング
・エンジニアリング業 特許資産規模ランキング(全期間トップ50と2023年度のトップ30)
・エンジニアリング業 登録特許件数ランキング(全期間トップ50と2023年度のトップ30)
・全業種 特許資産規模ランキング(全期間と2023年度のトップ100)
・全業種 登録特許件数ランキング(全期間と2023年度のトップ100)
【納品形態】
上記データを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
データ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。
【価格】
50,000円(税抜)
個別特許の評価データ
個別特許の評価データを別途ご希望の場合は、お問い合わせください。
件数に応じて下表の単価が適用となります。
件数 | 単価(税抜) |
---|---|
1,000円/件 | |
600円/件 | |
500円/件 | |
300円/件 | |
お問い合わせください |
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
※算出方法について:
特許資産の規模とは、各出願人が保有する特許(特許庁に登録され、失効や権利放棄されていない特許)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、出願人ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。
経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による他社特許拒絶への引用、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。