弊社はこのほど、独自に分類した「ハウスメーカー」業界の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「ハウスメーカー業界 特許資産規模ランキング2024」をまとめました。2023年4月1日から2024年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計しました。
その結果、1位 積水ハウス、2位 大和ハウス工業、3位 ミサワホームとなりました。
【ハウスメーカー 特許資産規模ランキング2024 上位8社】
順位 | 企業名 | 特許資産規模 (pt) |
特許件数 |
---|---|---|---|
積水ハウス | 4,679.3 | 206 | |
大和ハウス工業 | 3,485.9 | 188 | |
ミサワホーム | 3,001.5 | 72 | |
トヨタホーム | 1,585.3 | 100 | |
旭化成ホームズ | 1,450.8 | 59 | |
パナソニックホームズ | 246.1 | 8 | |
住友林業 | 182.6 | 6 | |
三井ホーム | 41.3 | 2 |
1位 積水ハウスの注目度の高い特許には「遮音性能をより改善することができる間仕切壁の遮音構造」や「マイクロ飛沫感染への対策を講じた住宅」に関する技術が挙げられます。
2位 大和ハウス工業は「木造建築物等への組み込みに適した座屈拘束ブレース」やオーテックとの共同保有である「着衣者の上半身と下半身に個別に装着可能な安全帯部品を備えた作業衣」に関する技術などが注目度の高い特許として挙げられます。
3位 ミサワホームの注目度の高い特許には「耐力壁と支持部材の接合を強化することで木造建物の耐震性を確保する耐力壁構造」や「量産に適した居住用ユニット」などに関する技術が挙げられます。
4位のトヨタホームは「屋内への採光の効率を高めつつ、構築作業の簡略化を図ることができるユニット建物」、5位の旭化成ホームズは「異なる梁断面を有する梁部材と柱部材を容易に固定できる、柱部材、梁部材、及び建物」が、注目度の高い特許として挙げられます。
【ランキングの集計について】
特許資産の規模とは、企業が保有する特許(特許庁から特許登録が認められ、失効や権利放棄されていないもの)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、企業ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。
経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による審査結果、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2024年6月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる特許が含まれる可能性があります。
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
ランキングデータの販売
個別特許の評価データを、以下の通り販売しています。
個別特許の評価データ
個別特許の評価データを別途ご希望の場合は、お問い合わせください。
件数に応じて下表の単価が適用となります。
件数 | 単価(税抜) |
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1,000円/件 | |
600円/件 | |
500円/件 | |
300円/件 | |
お問い合わせください |
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
※算出方法について:
特許資産の規模とは、各出願人が保有する特許(特許庁に登録され、失効や権利放棄されていない特許)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、出願人ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。
経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による他社特許拒絶への引用、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。