弊社はこのほど、独自に分類した「情報通信」業界の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「情報通信業界 特許資産規模ランキング2024」をまとめました。2023年4月1日から2024年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計しました。
その結果、1位 NTT、2位 HUAWEI TECHNOLOGIES(中)、3位 GOOGLE(米)となりました。
【情報通信 特許資産規模ランキング2024 上位10社】
順位 | 企業名 | 特許資産規模 (pt) |
特許件数 |
---|---|---|---|
NTT | 34,211.8 | 1,501 | |
HUAWEI TECHNOLOGIES(中) | 27,779.5 | 870 | |
GOOGLE(米) | 17,001.1 | 416 | |
LINEヤフー | 15,084.3 | 493 | |
KDDI | 13,701.7 | 417 | |
NTTドコモ | 11,778.3 | 642 | |
IBM(米) | 10,359.9 | 326 | |
VIVO MOBILE COMMUNICATION(中) | 9,630.5 | 339 | |
ソフトバンク | 9,528.9 | 244 | |
TELEFONAKTIEBOLAGET LM ERICSSON(瑞典) | 9,346.8 | 297 |
※当ランキングでは、企業グループを考慮した名寄せ処理を行っております。
1位 NTTの注目度の高い特許には「RKHM(Reproducing kernel Hilbert C*-module)を用いてデータが持つ要素間の関係性を抽出する関係性抽出装置」や「並列計算によって高速化された非負値行列因子分解(NMF)を行う分析装置」に関する技術が挙げられます。
2位 HUAWEI TECHNOLOGIESは「非並進動作モデルに基づく画像予測の計算量を低減する画像予測方法」や「信号品質が良好でピーク電力比が低い新しいシーケンスを基にした信号処理方法」に関する技術などが注目度の高い特許として挙げられます。
3位 GOOGLEの注目度の高い特許には「オーディオ間の位相、振幅を調整することで滑らかなクロスフェードを実現する音声合成システム用の移行メカニズム」や「スパース特性を持つ行列の乗算を高速に行う、スパース行列乗算システム」などに関する技術が挙げられます。
4位のLINEヤフーは「ユーザと別端末ユーザとの通話に関する情報を通信アプリケーションの表示画面で共有できるチャット機能付き通信端末」、5位のKDDIは「対象が認知可能な認知的刺激であって、その対象の目標に応じた行動変容を促すための刺激情報生成装置」が、注目度の高い特許として挙げられます。
【ランキングの集計について】
特許資産の規模とは、企業が保有する特許(特許庁から特許登録が認められ、失効や権利放棄されていないもの)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、企業ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。
経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による審査結果、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2024年6月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる特許が含まれる可能性があります。
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
ランキングデータの販売
特許資産規模ランキングデータを、以下の通り販売しています。
※ランキングデータには個別特許の評価データは含まれません。
【情報通信】特許資産規模ランキング
・情報通信 特許資産規模ランキング(全期間トップ100と2023年度のトップ50)
・情報通信 登録特許件数ランキング(全期間トップ100と2023年度のトップ50)
・全業種 特許資産規模ランキング(全期間と2023年度のトップ100)
・全業種 登録特許件数ランキング(全期間と2023年度のトップ100)
【納品形態】
上記データを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
データ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。
【価格】
50,000円(税抜)
個別特許の評価データ
個別特許の評価データを別途ご希望の場合は、お問い合わせください。
件数に応じて下表の単価が適用となります。
件数 | 単価(税抜) |
---|---|
1,000円/件 | |
600円/件 | |
500円/件 | |
300円/件 | |
お問い合わせください |
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
※算出方法について:
特許資産の規模とは、各出願人が保有する特許(特許庁に登録され、失効や権利放棄されていない特許)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、出願人ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。
経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による他社特許拒絶への引用、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。