弊社はこのほど、独自に分類した「機械」業界の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「機械業界 特許資産規模ランキング2024」をまとめました。2023年4月1日から2024年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計しました。
その結果、1位 ダイキン工業、2位 三菱重工業、3位 クボタとなりました。
【機械 特許資産規模ランキング2024 上位10社】
順位 | 企業名 | 特許資産規模 (pt) |
特許件数 |
---|---|---|---|
ダイキン工業 | 33,732.4 | 735 | |
三菱重工業 | 25,381.6 | 755 | |
クボタ | 22,823.8 | 783 | |
日本精工 | 10,748.1 | 254 | |
FUJI | 9,543.9 | 352 | |
住友重機械工業 | 8,900.0 | 346 | |
豊田自動織機 | 8,823.2 | 480 | |
川崎重工業 | 7,714.5 | 301 | |
IHI | 7,653.3 | 238 | |
フジテック | 7,338.8 | 229 |
1位 ダイキン工業の注目度の高い特許には「高圧の冷媒中で大きな放電エネルギーを発生させることができる冷媒評価用の放電装置」や、東京大学と共同保有の「細胞培養液中の細胞に適用可能な気体の細胞毒性評価方法」に関する技術が挙げられます。
2位 三菱重工業は「燃料にアンモニアを用いる燃焼器を備え、排出NOx濃度に応じて吸気量を制御するガスタービン設備」や「高い運用性を維持しつつ、再生エネルギーの発電量の変化に柔軟に対応可能な火力発電プラント用の火力発電技術」に関する技術などが注目度の高い特許として挙げられます。
3位 クボタの注目度の高い特許には「ディーゼルエンジン用ブローバイガス処理装置の昇温機構」や「作業性を低下させずに自動減速が行える作業機用の減速制御装置」などに関する技術が挙げられます。
4位の日本精工は「ひずみセンサを対称配置することで、スライダに作用するモーメント荷重の方向を判別できる直動案内装置」が、5位のFUJIは「位置プログラムの編集を許容し、バックアップ部材の配置を自動調整することができる部品装着機」が、それぞれ注目度の高い特許として挙げられます。
【ランキングの集計について】
特許資産の規模とは、企業が保有する特許(特許庁から特許登録が認められ、失効や権利放棄されていないもの)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、企業ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。
経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による審査結果、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2024年6月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる特許が含まれる可能性があります。
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
ランキングデータの販売
特許資産規模ランキングデータを、以下の通り販売しています。
※ランキングデータには個別特許の評価データは含まれません。
【機械】特許資産規模ランキング
・機械 特許資産規模ランキング(全期間と2023年度のトップ100)
・機械 登録特許件数ランキング(全期間と2023年度のトップ100)
・全業種 特許資産規模ランキング(全期間と2023年度のトップ100)
・全業種 登録特許件数ランキング(全期間と2023年度のトップ100)
【納品形態】
上記データを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
データ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。
【価格】
50,000円(税抜)
個別特許の評価データ
個別特許の評価データを別途ご希望の場合は、お問い合わせください。
件数に応じて下表の単価が適用となります。
件数 | 単価(税抜) |
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1,000円/件 | |
600円/件 | |
500円/件 | |
300円/件 | |
お問い合わせください |
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
※算出方法について:
特許資産の規模とは、各出願人が保有する特許(特許庁に登録され、失効や権利放棄されていない特許)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、出願人ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。
経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による他社特許拒絶への引用、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。