弊社はこのほど、独自に分類した「繊維・紙・パルプ」業界の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「繊維・紙・パルプ業界 特許資産規模ランキング2025」をまとめました。2024年4月1日から2025年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計しました。
その結果、1位 東レ、2位 王子ホールディングス、3位 東洋紡となりました。
【繊維・紙・パルプ 特許資産規模ランキング2025 上位10社】
| 順位 | 企業名 | 特許資産規模 (pt) |
登録件数 |
|---|---|---|---|
| 東レ | 13,283.7 | 419 | |
| 王子ホールディングス | 10,745.5 | 322 | |
| 東洋紡 | 6,425.3 | 192 | |
| 日本製紙 | 5,644.9 | 133 | |
| 大王製紙 | 5,307.1 | 200 | |
| KOLON INDUSTRIES(韓) | 3,060.2 | 72 | |
| 帝人 | 2,930.5 | 109 | |
| ユニチカ | 2,419.1 | 73 | |
| 日本製紙クレシア | 1,780.3 | 108 | |
| 富士紡ホールディングス | 1,239.3 | 46 |
1位 東レの注目度の高い特許には「導電性が高く、転写時の位置精度が高い導電パターン付き基板及びLED実装回路基板の製造方法」や「汚れにくい表面構造と精密な孔径制御を備えた、優れた耐汚れ性を示す多孔質膜」に関する技術が挙げられます。
2位 王子ホールディングスは「黒浮きを軽減する表面形状拡散シート、反射型スクリーン、映像表示システム」や「ロール皺を抑制でき、かつフィルム破断を抑制するために強度がより高いポリオレフィンフィルム」に関する技術などが注目度の高い特許として挙げられます。
3位 東洋紡の注目度の高い特許には「シワやフィルム表面の欠点が少なく、巻ズレがなく、コートや蒸着などの二次加工に適したポリエステルフィルムロール」や「溶媒への溶解性が良好な、有機半導体材料の化合物」などに関する技術が挙げられます。
4位の日本製紙は「無機粒子と繊維との複合体から乾式不織布を製造する技術」、5位の大王製紙は「取出口の形成が容易なシート包装体」が、注目度の高い特許として挙げられます。
【ランキングの集計について】
特許資産の規模とは、企業が保有する特許(特許庁から特許登録が認められ、失効や権利放棄されていないもの)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、企業ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。
経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による審査結果、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2025年6月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる特許が含まれる可能性があります。
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
ランキングデータの販売
特許資産規模ランキングデータを、以下の通り販売しています。
※ランキングデータには個別特許の評価データは含まれません。
【繊維・紙・パルプ】特許資産規模ランキング
・繊維・紙・パルプ 特許資産規模ランキング(全期間トップ100と2024年度のトップ50)
・繊維・紙・パルプ 登録特許件数ランキング(全期間トップ100と2024年度のトップ50)
・全業種 特許資産規模ランキング(全期間と2024年度のトップ100)
・全業種 登録特許件数ランキング(全期間と2024年度のトップ100)
【納品形態】
上記データを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
データ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。
【価格】
50,000円(税抜)
個別特許の評価データ
個別特許の評価データを別途ご希望の場合は、お問い合わせください。
件数に応じて下表の単価が適用となります。
| 件数 | 単価(税抜) |
|---|---|
| 1,000円/件 | |
| 600円/件 | |
| 500円/件 | |
| 300円/件 | |
| お問い合わせください |
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
※算出方法について:
特許資産の規模とは、各出願人が保有する特許(特許庁に登録され、失効や権利放棄されていない特許)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、出願人ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。
経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による他社特許拒絶への引用、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。
