弊社はこのほど、独自に分類した「精密機器」業界の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「精密機器業界 特許資産規模ランキング2025」をまとめました。2024年4月1日から2025年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計しました。
その結果、1位 キヤノン、2位 リコー、3位 セイコーエプソンとなりました。
【精密機器 特許資産規模ランキング2025 上位10社】
| 順位 | 企業名 | 特許資産規模 (pt) |
登録件数 |
|---|---|---|---|
| キヤノン | 122,949.6 | 3,794 | |
| リコー | 38,169.9 | 1,348 | |
| セイコーエプソン | 36,727.8 | 1,336 | |
| 大日本印刷 | 34,948.5 | 989 | |
| TOPPANホールディングス | 26,603.2 | 804 | |
| コニカミノルタ | 22,903.5 | 729 | |
| 富士フイルムビジネスイノベーション | 20,682.6 | 674 | |
| 京セラドキュメントソリューションズ | 17,399.9 | 450 | |
| 島津製作所 | 9,369.5 | 364 | |
| ニコン | 9,239.3 | 241 |
1位 キヤノンの注目度の高い特許には「ロボットや監視カメラの回転部で無線給電・通信を実現する技術」や「プロセスカートリッジにおける異物を収容する能力の向上を図ることができる技術」に関する技術が挙げられます。
2位 リコーは「ガイド部の熱容量を小さくすることで、定着ベルトの局部的な温度低下を抑制する画像形成装置」や「垂直面に対して均一な塗装面を形成できる、インクジェット方式の塗装装置」(関西ペイントとの共願)に関する技術などが注目度の高い特許として挙げられます。
3位 セイコーエプソンの注目度の高い特許には「ヘッドから液体が流出するおそれを低減できるタンクユニット」や「視認可能で、かつ、微細なドットにより高級感のある意匠を表現することができる時計用部品」などに関する技術が挙げられます。
4位の大日本印刷は「自由な順序でレコードを書き込めるが、重複したレコードの書き込みを防げる、IoT向け電子情報記憶媒体」、5位のTOPPANホールディングスは「波長変換層の気泡発生を抑制した、隔壁構造を持つ表示装置用の波長変換基板」が、注目度の高い特許として挙げられます。
【ランキングの集計について】
特許資産の規模とは、企業が保有する特許(特許庁から特許登録が認められ、失効や権利放棄されていないもの)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、企業ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。
経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による審査結果、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2025年6月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる特許が含まれる可能性があります。
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
ランキングデータの販売
特許資産規模ランキングデータを、以下の通り販売しています。
※ランキングデータには個別特許の評価データは含まれません。
【精密機器】特許資産規模ランキング
・精密機器 特許資産規模ランキング(全期間と2024年度のトップ100)
・精密機器 登録特許件数ランキング(全期間と2024年度のトップ100)
・全業種 特許資産規模ランキング(全期間と2024年度のトップ100)
・全業種 登録特許件数ランキング(全期間と2024年度のトップ100)
【納品形態】
上記データを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
データ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。
【価格】
50,000円(税抜)
個別特許の評価データ
個別特許の評価データを別途ご希望の場合は、お問い合わせください。
件数に応じて下表の単価が適用となります。
| 件数 | 単価(税抜) |
|---|---|
| 1,000円/件 | |
| 600円/件 | |
| 500円/件 | |
| 300円/件 | |
| お問い合わせください |
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
※算出方法について:
特許資産の規模とは、各出願人が保有する特許(特許庁に登録され、失効や権利放棄されていない特許)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、出願人ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。
経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による他社特許拒絶への引用、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。
