弊社はこのほど、日本に出願されたサッシ関連技術について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用い、参入企業に関する調査結果をまとめ、レポートの販売を開始しました。
サッシは、建物のドアやガラス戸、家具など、身の回りの多くの物に使われていますが、本調査では、これらをまとめたサッシ全般に関する調査を行いました。1993年から2014年4月末までに日本の特許庁で公開された関連特許9,503件を対象に、特許の質と量から総合的に見た「特許総合力ランキング(注1)」を集計しました。
その結果、1位 YKK AP、2位 LIXIL、3位 三協立山という結果となりました(表1、図1)。
【サッシ関連技術 特許総合力トップ5】(表1)
順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
有効 特許件数 |
個別力 (最高スコア) |
---|---|---|---|---|
YKKAP | 1053.3 | 282 | 83.1 | |
LIXIL | 924.2 | 237 | 82.2 | |
三協立山 | 436.9 | 145 | 77.8 | |
SAINT-GOBAIN GLASS (仏) | 407.3 | 33 | 72.2 | |
文化シヤッター | 382.8 | 94 | 72.4 | |
![サッシ関連技術](/img/sash.png)
図1:サッシ関連技術 競合状況
1位YKK APの注目度の高い特許には、「取り付けが簡単で、断熱効果の高い複層ガラス用ビード」に関する技術や、「断熱性能を多段階に設定できるサッシ窓の施工方法」などが挙げられます。
2位LIXILの注目度の高い特許には、「可動障子の建て込み性を向上する上げ下げ窓」や「簡単な構造で網戸を連動構造とすることができるとともに、外網戸をサッシ枠の中央で正確に合掌させることができるサッシ」に関する技術などが挙げられます。
また、3位三協立山は、「出窓の断熱性を高めるための技術」や、「設計の自由度を狭めることなく、熱による反りの発生を防止する断熱形材」に関する技術などが注目度の高い特許として見られます。
本分析の詳細については、定型レポート「サッシ関連技術」にてご覧いただけます。
(注1):総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を企業ごとに集計し、パテントスコアが50点以上のものを合算しています。50点以上のものだけを集計している理由は、パテントスコアが低くても特許件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためです。
ランキングデータの販売
定型レポート 『サッシ関連技術』
参入企業の技術力と成長性を取りまとめたレポートです。
【収録データ】
・特許総合力ランキング_上位30社リスト
・有効特許件数ランキング_上位30社リスト
・開発規模(出願件数)ランキング_上位30社リスト
・競合状況分析マップ (権利者スコアマップ)
・母集団の公報リスト
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