弊社はこのほど、2016年2月末までに日本の特許庁に出願された「レコメンド関連技術」について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用い、参入企業に関する調査結果をまとめ、レポートの販売を開始しました。
レコメンド技術には、インターネットショッピングにおけるお勧め商品の提示や、動画配信におけるお勧め番組の提示など、ユーザーの趣味や嗜好を反映したコンテンツを提案するさまざまな技術があります。本ランキングでは、これらレコメンド技術全般について調査することを目的とし、関連特許4,795件について、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースに、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました。
その結果、特許総合力ランキング（注1）は、1位 楽天、2位 ソニー、3位 ヤフーとなり、総合力上位3社が他社を引き離しています（表1、図1）。
【レコメンド関連技術 特許総合力トップ5】（表1）
| 順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
有効特許件数 | 個別力 （最高スコア） |
|---|---|---|---|---|
| 楽天 | 856.9 | 114 | 76.8 | |
| ソニー | 739.9 | 145 | 69.7 | |
| ヤフー | 545.5 | 140 | 72.6 | |
| 東芝 | 283.9 | 55 | 72.4 | |
| パナソニック | 257.6 | 35 | 73.7 |
図1：レコメンド関連技術 競合状況
1位 楽天の注目度の高い特許には、「インターネットショッピングにおいて、ユーザーが入力した画像内に存在しない商品を推奨する技術」や「オークションにおいて人気商品の出品を促すための技術」などが挙げられます。
2位 ソニーの注目度の高い特許には、「ユーザーの興味に対応する番組情報を推薦する技術」や「ユーザーの興味の移り変わりを反映した飽きを感じさせないコンテンツ推薦を実現する技術」などがあります。
3位 ヤフーは、「商品購入時に、関連する他の商品の購入も促すレコメンドリスト生成技術」や「配信するコンテンツのレコメンド精度を向上させる技術」などが注目度の高い特許として挙げられます。
6位以下には、ディー・エヌ・エー、GOOGLE、ALIBABAなどが上位にランクインしています。
本分析の詳細については、定型レポート「レコメンド関連技術」にてご覧いただけます。
（注１）総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する、「パテントスコア」を機関ごとに集計し、パテントスコアが50点以上のものを合算しています。50点以上のものだけを集計している理由は、パテントスコアが低くても特許件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためです。
ランキングデータの販売
定型レポート 『レコメンド関連技術』
参入企業の技術力と成長性を取りまとめたレポートです。
【収録データ】
・特許総合力ランキング_上位30社リスト
・有効特許件数ランキング_上位30社リスト
・開発規模（出願件数）ランキング_上位30社リスト
・競合状況分析マップ (権利者スコアマップ)
・母集団の公報リスト
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