弊社はこのほど、日本に出願されたカーブ走行時の車両走行制御技術について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用い、参入企業に関する調査結果をまとめ、レポートの販売を開始しました。
近年、乗員の安全や快適な運転を目的にし、ドライバーの運転をサポートする走行制御技術が注目されています。本ランキングでは、カーブ走行時における車両走行制御技術に着目し、関連特許1,483件について個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースに、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました。
その結果、1位 トヨタ自動車、2位 日産自動車、3位 マツダとなりました(表1、図1)。
【カーブ走行時の車両走行制御技術 特許総合力トップ5】(表1)
順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
有効特許件数 | 個別力 (最高スコア) |
---|---|---|---|---|
トヨタ自動車 | 547.0 | 153 | 79.3 | |
日産自動車 | 381.2 | 102 | 73.1 | |
マツダ | 302.4 | 32 | 83.0 | |
アドヴィックス | 266.5 | 64 | 75.6 | |
SUBARU | 224.8 | 58 | 82.9 |
1位トヨタ自動車の注目度の高い特許には、「カーブ走行時の目標旋回状態量を推定し、ステアリングを適正に制御する車両挙動制御装置」や「車体加速度の推定により、ハンドル角や車速を制御し、車両の転倒を防ぐ車両運動制御システム」などが挙げられます。
2位日産自動車は、「急なハンドル操作の際、違和感なく車速制御をおこなう旋回挙動制御装置」や「カーブ走行時において、ドライバーの意図を反映した加減速をおこなう車両用走行制御装置」などが注目度の高い特許として挙げられます。
3位マツダの注目度の高い特許には、「車両の急激な加減速を抑制し、ドライバーの意図した車両挙動を実現するエンジン制御」などが挙げられます。この「エンジン制御」に関連する特許のうち7件は、2017年に早期審査請求から既に権利化されており、事業を見据えた動きが垣間見えます。
4位 アドヴィックスの注目度の高い特許には、「ドリフトやスピンなどを抑制する挙動制御装置」などが挙げられます。同社は、64件の有効特許のうち38件が共同出願で、アイシン精機が最も多く12件、次いでジェイテクトが11件、マツダが9件と続いています。
5位 SUBARUは、「カーブの状況に合わせ、旋回走行を適切に制御する車両運動制御装置」などが注目度の高い特許として挙げられます。
6位以下では、ジェイテクト、デンソー、日立オートモティブシステムズ、本田技研工業、三菱自動車工業などがそれぞれ上位にランクインしています。
本分析の詳細については、特許・技術調査レポートの「カーブ走行時の車両走行制御技術」に掲載しています。
参入企業の技術力と成長性を取りまとめたレポートです。
【価格】 ※個別企業分析の対象企業は、特許総合力上位企業または任意にご指定可能。 |
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(注)レポートは弊社データベースにおける最新の収録範囲に基づき作成いたします。
そのため、ご発注のタイミングによっては上記ランキングと順位、値が異なる可能性があります。
【納品形態】
レポートのPDF、公報リストを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
レポート冊子やデータ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。
パテントスコアを用いた総合力評価や出願件数などに基づく各種ランキングデータのご提供です。
【収録データ】 ・特許総合力ランキング_上位30社リスト ・有効特許件数ランキング_上位30社リスト ・開発規模(出願件数)ランキング_上位30社リスト ・競合状況分析マップ (権利者スコアマップ) ・母集団の公報リスト |
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