弊社はこのほど、1999年以降に出願され、2019年1月10日までに日本の特許庁で公開された「顔認証関連技術」について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用い、参入企業に関する調査結果をまとめ、レポートの販売を開始しました。
顔認証技術は、空港の入国審査場における「顔認証ゲート」や、コンビニエンスストアにおける決裁システムの試験導入など、幅広い分野で活用が進められています。本ランキングでは、顔認証技術全般について調査することを目的として、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースに、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました。
その結果、「総合力ランキング(※1)」では、1位 NEC、2位 パナソニック、3位オムロンとなりました(表1、図1)。
【顔認証関連技術 特許総合力トップ5】(表1)
順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
有効特許件数 | 個別力 (最高スコア) |
---|---|---|---|---|
NEC | 548.1 | 68 | 75.8 | |
パナソニック | 182.0 | 30 | 71.4 | |
オムロン | 177.1 | 63 | 64.4 | |
キヤノン | 168.5 | 79 | 68.3 | |
東芝 | 161.9 | 37 | 71.2 |
1位 NECは、2位パナソニック以下を大きく引き離しています。注目度の高い特許には、「店員がPOSレジ端末で商品バーコードを読み込んでいる間に撮像した顧客の顔情報と購買情報を結び付け、顧客分析を行うシステム」や、「顔のどの部分を中心に顔認証を行ったかの要因を一目で把握し、認識結果の確認、修正ができるようにする技術」などが挙げられます。
2位 パナソニックは、「出入国の審査において実施される顔認証作業を自動で行うゲートシステム」や、「周囲に怪しい人物がいることを警察官に速やかに知らせるウェアラブルカメラ」などが、注目度の高い特許として挙げられます。
3位 オムロンの注目度の高い特許には、「画像の中に本人以外の者の画像が不正に混入されるのを防止する不正登録防止装置」や「スマートフォンなど携帯機器の不正利用を防ぐ、なりすまし防止技術」などが挙げられます。
そのほか、4位 キヤノンは「個人認証に要する時間を短縮することが可能な撮像装置」などが、5位 東芝は「照明や画像の大きさの違いなどによる認識率の低下を防ぎ、高精度な顔認証ができる技術」などが、注目度の高い特許として挙げられます。
6位以下には、キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンITソリューションズと共同出願)、カシオ計算機などの企業がランクインしています。
本分析の詳細については、特許・技術調査レポート「顔認証関連技術」にてご覧いただけます。
参入企業の技術力と成長性を取りまとめたレポートです。
【価格】 ※個別企業分析の対象企業は、特許総合力上位企業または任意にご指定可能。 |
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(注)レポートは弊社データベースにおける最新の収録範囲に基づき作成いたします。
そのため、ご発注のタイミングによっては上記ランキングと順位、値が異なる可能性があります。
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パテントスコアを用いた総合力評価や出願件数などに基づく各種ランキングデータのご提供です。
【収録データ】 ・特許総合力ランキング_上位30社リスト ・有効特許件数ランキング_上位30社リスト ・開発規模(出願件数)ランキング_上位30社リスト ・競合状況分析マップ (権利者スコアマップ) ・母集団の公報リスト |
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