弊社はこのほど、2020年3月26日までに日本の特許庁で公開された「植物性食用油脂関連技術」について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用い、参入企業に関する調査結果をまとめ、レポートの販売を開始しました。
植物性食用油脂は食品製造や調理用の油として用いられるだけでなく、サプリメントや薬用カプセルの成分に用いられるなど幅広い分野で活用されています。今調査では日本の特許庁で公開されている植物性食用油脂の関連技術全般について、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースに、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました。
集計の結果、「総合力ランキング(※1)」では、1位 日清オイリオグループ、2位 不二製油、3位 J-オイルミルズとなりました(表1、図1)。
【植物性食用油脂関連技術 特許総合力トップ5】(表1)
順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
有効特許件数 | 個別力 (最高スコア) |
---|---|---|---|---|
日清オイリオグループ | 2,106.8 | 345 | 96.8 | |
不二製油 | 1,170.3 | 181 | 87.2 | |
J-オイルミルズ | 681.2 | 96 | 88.5 | |
カネカ | 431.9 | 109 | 77.2 | |
ADEKA | 431.8 | 177 | 72.1 |
1位 日清オイリオグループの注目度の高い特許には、「トランス脂肪酸の含有量を減らしたサンドクリーム用油脂組成物」や「油脂中のアルデヒド類量や曝光臭を低減させる方法」などが挙げられます。
2位 不二製油(※2)は「食用シアオレインの製造法」や「ブルームの発生を抑えたチョコレート製品」などが注目度の高い特許として挙げられます。
3位 J-オイルミルズの注目度の高い特許には、「長鎖高度不飽和脂肪酸を含む抗酸化油脂組成物」や「長時間の加熱調理に使える揚げ物用油」などが挙げられます。
4位 カネカは「ホイップクリームの製法」などが、5位 ADEKAは「口溶け、固化性が良好で、経時的なべたつき、ひび割れなどを抑えることができるコーティング用油脂」などが注目度の高い特許として挙げられます。
本分析の詳細については、特許・技術調査レポート「植物性食用油脂関連技術」にてご覧いただけます。
参入企業の技術力と成長性を取りまとめたレポートです。
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