弊社はこのほど、独自に分類した遊技機(パチンコ・パチスロ)業界の企業を対象に、2013年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された件数を企業別に集計した「パチンコ・パチスロ業界 他社牽制力ランキング2013」をまとめました(※)。この集計により、直近の技術開発において各社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。
集計の結果、2013年に最も引用された企業は、SANKYOの1,751件、次いでユニバーサルエンターテインメントの1,373件、サミーの902件となりました。
【パチンコ・パチスロ業界 他社牽制力ランキング2013 上位10社】
順位 | 企業名 | 引用された 特許数 |
---|---|---|
SANKYO | 1,751 | |
ユニバーサルエンターテインメント | 1,373 | |
サミー | 902 | |
ソフィア | 756 | |
平和 | 679 | |
大一商会 | 677 | |
三洋物産 | 624 | |
オリンピア | 561 | |
ニューギン | 433 | |
京楽産業 | 376 | |
1位SANKYOの最も引用された特許は、「遊技機、演出表示制御方法、および演出表示制御プログラム(特願2003-12881)」で、後発の特許23件の審査過程で拒絶理由として引用されており、企業別には三洋物産の22件、バンダイナムコゲームスの1件となっています。
2013年に、SANKYOの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は京楽産業の403件、次いで三洋物産の330件、サミーの236件となっています。
2位ユニバーサルエンターテインメントの最も引用された特許は、「遊技機(特願2005-263956)」で、後発の特許20件の審査過程で拒絶理由として引用されており、この20件のうち、17件がマルホン工業による出願となっています。
2013年に、ユニバーサルエンターテインメントの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はSANKYOの250件、次いで京楽産業の207件、サミーの189件となっています。
3位サミーの最も引用された特許は、「パチンコ遊技機(特願2004-64881)」で、後発の特許45件の審査過程で拒絶理由として引用されており、この45件のうち、41件がSANKYOによる出願となっています。
2013年に、サミーの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はSANKYOの264件、次いで京楽産業の243件、三洋物産の159件となっています。
日本特許庁に特許出願され、2013年12月までに公開されたすべての公報のうち、2013年1月から12月末までの期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された公報を抽出。
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2014年3月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる可能性があります。
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
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