弊社はこのほど「鉄鋼・非鉄金属・金属製品業界」を対象に、2025年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「鉄鋼・非鉄金属・金属製品業界 他社牽制力ランキング2025」をまとめました。この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。
集計の結果、2025年に最も引用された企業は、住友電気工業、次いで日本製鉄、JFEスチールとなりました。
【鉄鋼・非鉄金属・金属製品業界 他社牽制力ランキング2025 上位10社】
| 順位 | 企業名 | 引用された 特許数 |
|---|---|---|
| 住友電気工業 | 1,576 | |
| 日本製鉄 | 1,219 | |
| JFEスチール | 649 | |
| 古河電気工業 | 634 | |
| 神戸製鋼所 | 595 | |
| プロテリアル | 590 | |
| フジクラ | 454 | |
| 三菱マテリアル | 378 | |
| 住友金属鉱山 | 324 | |
| 東洋製缶グループホールディングス | 202 | |
※当ランキングでは、企業グループを考慮した名寄せを行っております。
1位 住友電気工業の最も引用された特許は「ばらつきの少ない薄膜歪抵抗材料」に関する技術で、ミネベアミツミの計8件の審査過程で引用されています。このほかには「入力光を分波し位相変調し、対称配置した出力とモニタポートを備えた光モジュール」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、NTTの計6件の拒絶理由として引用されています。
2025年に住友電気工業の特許による影響を受けた企業としては、トヨタ自動車、古河電気工業、NTTなどが挙げられます。
2位 日本製鉄の最も引用された特許は「低燃焼性炭材と高燃焼性炭材を後添加し、焼結鉱の成品歩留を向上させる焼結鉱製造方法」に関する技術で、JFEスチールの計4件の審査過程で引用されています。このほか「金属部材と繊維強化樹脂を強固に接合し、超加成則を示す軽量高強度複合体」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、レゾナックの計4件の拒絶理由として引用されています。
2025年に日本製鉄の特許による影響を受けた企業としてはJFEスチール、神戸製鋼所、トヨタ自動車などが挙げられます。
3位 JFEスチールの最も引用された特許は「走査電子顕微鏡で撮像した材料画像を解析し、材料の特性値と確信度を推定する装置・方法」に関する技術で、日本発条などの計6件の審査過程において拒絶理由として引用されています。
2025年にJFEスチールの特許による影響を受けた企業としては日本製鉄、神戸製鋼所、トヨタ自動車などが挙げられます。
4位 古河電気工業は「容易に行う事ができるマルチコアファイバの融着接続方法」、5位 神戸製鋼所は「高温腐食雰囲気下でも優れた耐食性が得られる陽極酸化Al基金属材」が、最も引用された特許として挙げられます。
【ランキングの集計について】
日本特許庁に特許出願され、2025年12月までに公開された全特許のうち、2025年1月~12月末の期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された特許を対象に、抽出・集計をしています。
また本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2026年5月時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる可能性があります。
なお各企業の業種につきましては、総務省の日本標準産業分類等を参考に分類しています。
ランキングデータの販売
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その他、審査官引用分析に関する特定企業の調査依頼も別途承ります。
