弊社はこのほど「化学業界」を対象に、2025年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「化学業界 他社牽制力ランキング2025」をまとめました。この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。
集計の結果、2025年に最も引用された企業は、富士フイルム、次いで三菱ケミカル、花王となりました。
【化学業界 他社牽制力ランキング2025 上位10社】
| 順位 | 企業名 | 引用された 特許数 |
|---|---|---|
| 富士フイルム | 2,527 | |
| 三菱ケミカル | 1,533 | |
| 花王 | 1,208 | |
| レゾナック | 1,117 | |
| 積水化学工業 | 880 | |
| 旭化成 | 836 | |
| 日東電工 | 793 | |
| 住友化学 | 751 | |
| 信越化学工業 | 647 | |
| カネカ | 571 | |
※当ランキングでは、企業グループを考慮した名寄せを行っております。
1位 富士フイルムの最も引用された特許は「配向性を有さない基板上に複合酸化物等の無機結晶性配向膜を成膜する方法」に関する技術で、半導体エネルギー研究所などの計6件の審査過程で引用されています。このほかに「高温高湿下で高い耐久性を示すことができる偏光板」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、日東電工などの計4件の拒絶理由として引用されています。
2025年に富士フイルムの特許による影響を受けた企業としてはキヤノン、コニカミノルタ、住友化学などが挙げられます。
2位 三菱ケミカルの最も引用された特許は「離型性および耐加水分解性に優れた樹脂組成物」に関する技術で、東洋製罐などの計6件の審査過程で引用されています。このほか「汎用的な積層ポリエステルフィルムのリサイクルシステム」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、共和レザーなどの計5件の拒絶理由として引用されています。
2025年に三菱ケミカルの特許による影響を受けた企業としては日東電工、大日本印刷、旭化成などが挙げられます。
3位 花王の最も引用された特許は「洗浄時や濯ぎ時のぬるつき等が改善された、水切れ性に優れる液体洗浄剤組成物」に関する技術で、PROCTER & GAMBLE(US)の計3件の審査過程において拒絶理由として引用されています。
2025年に花王の特許による影響を受けた企業としては資生堂、ユニ・チャーム、PROCTER & GAMBLEなどが挙げられます。
4位 レゾナックは「絶縁膜を用いて半導体チップの三次元実装時の接合不良を低減する方法」、5位 積水化学工業は「セルが熱暴走した際に膨張・発泡・硬化で隣接セルへの熱伝導を抑制するシート」が、最も引用された特許として挙げられます。
【ランキングの集計について】
日本特許庁に特許出願され、2025年12月までに公開された全特許のうち、2025年1月~12月末の期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された特許を対象に、抽出・集計をしています。
また本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2026年5月時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる可能性があります。
なお各企業の業種につきましては、総務省の日本標準産業分類等を参考に分類しています。
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本ランキングの詳細データを、下記の通り販売しています。
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