弊社はこのほど「食品業界」を対象に、2025年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「食品業界 他社牽制力ランキング2025」をまとめました。この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。
集計の結果、2025年に最も引用された企業は、PHILIP MORRIS PRODUCTS(US)、次いで味の素、日本たばこ産業となりました。
【食品業界 他社牽制力ランキング2025 上位10社】
| 順位 | 企業名 | 引用された 特許数 |
|---|---|---|
| PHILIP MORRIS PRODUCTS(US) | 372 | |
| 味の素 | 332 | |
| 日本たばこ産業 | 258 | |
| キリンホールディングス | 254 | |
| アサヒグループホールディングス | 191 | |
| サントリーホールディングス | 157 | |
| 日清製粉グループ本社 | 137 | |
| 不二製油 | 132 | |
| NESTLE(CH) | 116 | |
| サッポロホールディングス | 107 | |
※当ランキングでは、企業グループを考慮した名寄せを行っております。
1位 PHILIP MORRIS PRODUCTSの最も引用された特許は「加熱要素の取り外しが容易な喫煙物品」に関する技術で、FutureTechnologyなどの計15件の審査過程で引用されています。このほか「電気加熱式喫煙システムで、基材の分離と取り出しを安全に行う装置」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、KT&G(KR)などの計11件の拒絶理由として引用されています。
2025年にPHILIP MORRIS PRODUCTSの特許による影響を受けた企業としては、NICOVENTURES TRADING(GB)、日本たばこ産業、KT&Gなどが挙げられます。
2位 味の素の最も引用された食品関連特許は「タンパク質機能を改質する方法と酵素製剤」に関する技術で、天野エンザイムなどの計4件の審査過程で引用されています。このほか「アスパラギン残基を特異的に脱アミド化する酵素」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、高梨乳業などの計3件の拒絶理由として引用されています。
2025年に味の素の特許による影響を受けた企業としてはレゾナック、CJ CHEILJEDANG(CN)、天野エンザイムなどが挙げられます。
3位 日本たばこ産業の最も引用された特許は「蒸気発生デバイスのための誘導加熱可能カートリッジ」に関する技術で、NICOVENTURES TRADINGの計4件の審査過程において拒絶理由として引用されています。
2025年に日本たばこ産業の特許による影響を受けた企業としてはNICOVENTURES TRADING、PHILIP MORRIS PRODUCTS、KT&Gなどが挙げられます。
4位 キリンホールディングスは「γ-グルタミルシステインを高効率で生成する微生物発酵法」、5位 アサヒグループホールディングスは「十分な静菌性を有しながら、酸味が抑えられ、飲みごたえがあり、ビールらしい香味に優れたビールテイスト飲料」が、最も引用された特許として挙げられます。
【ランキングの集計について】
日本特許庁に特許出願され、2025年12月までに公開された全特許のうち、2025年1月~12月末の期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された特許を対象に、抽出・集計をしています。
また本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2026年5月時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる可能性があります。
なお各企業の業種につきましては、総務省の日本標準産業分類等を参考に分類しています。
ランキングデータの販売
本ランキングの詳細データを、下記の通り販売しています。
食品業界 他社牽制力ランキング2025 ご提供データ
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その他、審査官引用分析に関する特定企業の調査依頼も別途承ります。
