弊社はこのほど「ハウスメーカー業界」を対象に、2025年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「ハウスメーカー業界 他社牽制力ランキング2025」をまとめました。この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。
集計の結果、2025年に最も引用された企業は、大和ハウス工業、次いでミサワホーム、トヨタホームとなりました。
【ハウスメーカー業界 他社牽制力ランキング2025 上位10社】
| 順位 | 企業名 | 引用された 特許数 |
|---|---|---|
| 大和ハウス工業 | 192 | |
| ミサワホーム | 148 | |
| トヨタホーム | 105 | |
| 積水ハウス | 101 | |
| 旭化成ホームズ | 79 | |
| 住友林業 | 69 | |
| パナソニックホームズ | 52 | |
| 三井ホーム | 14 | |
| サンヨーホームズ | 5 | |
| ヤマダ・エスバイエルホーム | 4 | |
1位 大和ハウス工業の最も引用された特許は「上下柱異径の鋼管柱接合部のダイアフラム剛性予測方法」に関する技術で、JFEスチールの計3件の審査過程で引用されています。このほかには「剛性低下を防ぎ製作性を向上させる二重管ブレース」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、JFEシビルの計3件の拒絶理由として引用されています。
2025年に大和ハウス工業の特許による影響を受けた企業としては積水ハウス、ミサワホーム、日鉄エンジニアリングなどが挙げられます。
2位 ミサワホームの最も引用された特許は「部屋を広く使え、吸音性を向上させ、快適な居住環境を形成できる吸音天蓋ユニット」に関する技術で、コクヨの計4件の審査過程で引用されています。このほか「宅内の機器を連携させ、自動制御を実現するホーム機器制御システム」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、LIXILなどの計4件の拒絶理由として引用されています。
2025年にミサワホームの特許による影響を受けた企業としては積水ハウス、LIXIL、旭化成ホームズなどが挙げられます。
3位 トヨタホームの最も引用された特許は「停電発生時に食の確保を確実に行える建物給電システム」に関する技術で、パナソニックIPマネジメントなどの計3件の審査過程において拒絶理由として引用されています。
2025年にトヨタホームの特許による影響を受けた企業としてはパナソニックホールディングス、ミサワホーム、トヨタ自動車などが挙げられます。
4位 積水ハウスは「非接触で心拍・呼吸数を検知し、異常検知時に遠隔で救急要請・解錠を行う住宅用安否確認システム」、5位 旭化成ホームズは「対象者のメラトニンの分泌を効果的に制御できる照明システム」が、最も引用された特許として挙げられます。
【ランキングの集計について】
日本特許庁に特許出願され、2025年12月までに公開された全特許のうち、2025年1月~12月末の期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された特許を対象に、抽出・集計をしています。
また本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2026年5月時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる可能性があります。
なお各企業の業種につきましては、総務省の日本標準産業分類等を参考に分類しています。
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