弊社はこのほど、東証マザーズ、ジャスダックに上場する情報通信業界の企業を対象に、特許資産を質と量の両面から総合評価する「新興市場 特許資産規模ランキング2010【情報通信】」をまとめました。
2010年11月末までに公開された日本の特許庁に登録されているすべての特許について、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を算出し、企業ごとに総合得点を集計しました。このランキングにより、件数比較では見られない、特許総合力の評価が可能になります。
その結果、1位 ジャストシステム、2位 ACCESS、3位 リミックスポイントとなりました。
【新興市場 情報通信業界 特許資産規模ランキング2010】
順位 | 証券コード | 企業名 | 特許資産 規模 |
登録件数 | 1件当たり スコア |
---|---|---|---|---|---|
ジャストシステム | 2087.4 | 176 | 11.9 | ||
ACCESS | 1575.5 | 42 | 37.5 | ||
リミックスポイント | 1529.4 | 5 | 305.9 | ||
ヤフー | 1230.6 | 59 | 20.9 | ||
フリービット | 1089.2 | 6 | 181.5 | ||
クレオ | 788.5 | 16 | 49.3 | ||
インテリジェントウェイブ | 751.0 | 13 | 57.8 | ||
エイティング | 660.4 | 11 | 60.0 | ||
ハドソン | 581.6 | 44 | 13.2 | ||
構造計画研究所 | 392.6 | 17 | 23.1 |
1位ジャストシステムは、出願件数が他社よりも圧倒的に多く、量の面でポイントを上げました。注目度の高い特許には、「文書管理システム」や「文字入力装置」に関する技術などがあります。また2位 ACCESSは「迷惑メールの処理方法」や「データ通信の利便性が高い携帯型端末」などについて、3位リミックスポイントは「精度の高い画像検索技術」などについて、注目度の高い出願が見られます。
また上位10社中で、1件当たりのスコアが最も高いのはリミックスポイント、次いでフリービット、エイティングとなっています。
※業種は東証業種分類を参考に分類しています。本ランキングでは情報通信業界において登録特許を1件以上保有している企業53社を対象に評価。
※算出方法について:
特許資産の規模とは、各出願人が保有する特許(特許庁に登録され、失効や権利放棄されていない特許)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、出願人ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による他社特許拒絶への引用、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。
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新興市場銘柄 特許資産規模ランキング ― ジャスダック、マザーズの注目銘柄は? ―
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