弊社はこのほど、「大学・研究機関 特許資産規模ランキング2011」を集計いたしました(※1)。
2011年3月末時点において公開されている権利継続中の登録特許を対象として、個別特許の注目度を指数化する「パテントスコア」を用い、各大学・研究機関が保有する特許資産を、質と量の両面から総合的に評価しました。 集計の結果、1位 産業技術総合研究所(産総研)、2位 科学技術振興機構(JST)、3位農業・食品産業技術総合研究機構となりました。
【大学・研究機関 特許資産規模ランキング2011 トップ20】
上位20位のうち、前年から大きく順位を上げたのは、前年18位から9位となった岡山大学です。同大学は1件あたりの注目度も最も高い結果となっています。
本ランキングにおける注目度の算出では、大きく「権利化への意欲の高さ」「審査官からの認知度の高さ」「他者からの注目度の高さ」の3つの観点から評価をしていますが、このうち特に「権利化への意欲の高さ」の面で得点を上げました。また、出願から比較的早い段階で登録に至っており、他者にくらべて早期に権利化されている点もポイントとなっています。技術分野別に見ると、生命工学や環境化学などに強みを持っています。
そのほか、大阪大学も前年27位から18位へと大きく順位を上げました。大阪大学は、前年に比べて登録件数が大きく伸びた点や、「権利化への意欲の高さ」「他者からの注目度の高さ」などの面で得点を上げました。技術分野別に見ると、生命工学や触媒などの分野に強みを持っています。
大学ではそのほか、名古屋大学、東京工業大学、東京大学、東北大学などが前年比で順位を上げました。一方、研究機関は、多少の順位の入れ替わりはあるものの、全体的に大きな変動は見られませんでした。
(※1)【ランキングの集計について】
特許資産の規模とは、各大学・研究機関などが保有する登録特許を資産としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに特許の注目 度を評価する「パテントスコア」を算出した上で、スコアの高低が明確になるように重み付けを行い、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせて、機関ごとに合計得点を集計しています。
パテントスコアの算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報を用いています。経過情報には、出願人に よる権利化に向けた取り組みや、特許庁審査官による審査結果、競合出願人によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合出願人の3者が、それぞれの特許について、どれくらい注目しているかを客観的に測ることができます。
2011年3月末時点に おいて登録特許を1 件以上保有している大学・研究機関を対象に集計しました。
ランキングデータの販売
本ランキングに関するさらに詳しい情報を、下記の通り販売しています。
大学・研究機関 特許資産規模ランキング2011 ご提供データ
2010年度(2011年3月末時点)の
・大学・研究機関 特許資産規模ランキング トップ100
・大学・研究機関 特許件数ランキング トップ100
・大学・研究機関 パテントスコア上位100公報リスト
【納品形態】
上記データを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
データ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。
【価格】
50,000円(税抜)
【納期】
1週間以内
【支払方法】
商品に請求書を同封して発送いたします。
お見積りが必要な場合はお申し付けください。
そのほか、パテントスコアによる機関別の特許評価もご用意しております。詳しくは下記フォームにてお問い合わせ下さい。