弊社はこのほど、米国における企業ごとの特許総合力を評価した「米国 特許資産規模ランキング2012」をまとめました(※)。2011年4月1日から2012年3月末までの1年間に米国特許商標庁において発行された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、質と量の両面から総合的に評価しました。
集計の結果、1位 IBM、2位 SAMSUNG ELECTRONICS、3位 パナソニックとなりました。
【米国 特許資産規模ランキング TOP10】
順位 | 昨年 順位 |
企業名 | 特許資産規模 (pt) |
特許取得件数 | 件数順位 |
---|---|---|---|---|---|
IBM | 140,507 | 6,198 | 1 | ||
SAMSUNG ELECTRONICS | 108,974 | 4,784 | 2 | ||
パナソニック | 74,425 | 2,599 | 4 | ||
キヤノン | 74,157 | 2,729 | 3 | ||
東芝 | 73,715 | 2,445 | 5 | ||
MICROSOFT | 72,304 | 2,420 | 6 | ||
ソニー | 62,461 | 2,379 | 7 | ||
LG ELECTRONICS | 53,775 | 1,402 | 12 | ||
GENERAL ELECTRIC | 51,652 | 1,493 | 10 | ||
セイコーエプソン | 44,244 | 1,512 | 9 | ||
上位10社中に日本企業が5社ランクインしており、米国市場において積極的な出願を継続していることがうかがえます。5社の顔触れに大きな変動はありませんが、昨年12位だったセイコーエプソンがトップ10圏内に入りました。主に、2008年に出願したインクジェット関連の特許などを昨年度に多く取得しています。
10位以下の日本企業には、日立製作所、富士通、リコー、シャープなどの電機、精密機器メーカーのほか、トヨタ自動車、本田技研工業などの自動車関連メーカも上位にランクインしています。
注目企業としては、昨年の30位以下から20位以内に入ってきた、台湾のHON HAI PRECISION INDUSTRYが挙げられます。同社はアップル製品の製造などを担う企業として知られていますが、米国において急速に競争力を高めようとしていることがうかがえます。米国企業ではアップルが、30位から20位へと大きく順位をあげています。
ランキングデータの販売
本ランキングの更に詳しいデータを下記の通り販売しております。
米国 特許資産規模ランキング TOP10
・米国特許資産規模ランキング 上位100(2011年度と全期間)
(掲載項目:特許資産規模順位、企業名、特許資産規模ポイント、取得特許件数、件数順位)
・米国特許件数ランキング 上位100社(2011年度と全期間)
(掲載項目:特許取得件数順位、企業名、特許取得件数、特許資産規模ポイント、特許資産規模順位)
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2012年3月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる特許が含まれる可能性があります。
【価格】
50,000円(税抜)
【納品形態】
上記データを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
データ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。
【調査対象期間】
2011年4月1日から2012年3月31日までに米国特許庁から発行された特許を対象に集計。
【ランキングの集計について】
特許資産の規模とは、企業が保有する特許(米国特許庁から特許公報が発行され、失効や権利放棄されていないもの)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、企業ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。
経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による審査結果、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。