弊社はこのほど、2020年10月8日までに日本の特許庁で公開された「キャニスター」関連技術について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用い、参入企業に関する調査結果をまとめ、レポートの販売を開始しました。
キャニスターとは、ガソリンタンクなどから発生する蒸発燃料ガスが、外部に放出されるのを防ぐ働きを持ちます。今調査では日本の特許庁で公開されている「キャニスター関連技術」全般について、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースに、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました。
集計の結果、「総合力ランキング(※1)」は1位 愛三工業、2位 トヨタ自動車、3位 本田技研工業となりました(表1、図1)。
【キャニスター関連技術 特許総合力トップ5】(表1)
順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
有効特許件数 | 個別力 (最高スコア) |
---|---|---|---|---|
愛三工業 | 1095.1 | 260 | 80.3 | |
トヨタ自動車 | 793.8 | 256 | 79.1 | |
本田技研工業 | 445.7 | 139 | 76.6 | |
マツダ | 371.2 | 76 | 76.0 | |
デンソー | 356.9 | 140 | 77.5 |

図1:キャニスター関連技術 競合状況
1位 愛三工業の注目度の高い特許には、「車両に搭載する際の作業を簡単にすることのできる蒸発燃料処理装置」や「機能性を向上させながらもコストを低減することのできるキャニスター」などが挙げられます。
2位 トヨタ自動車の注目度の高い特許には「燃料蒸気排出防止システムの異常検出装置」や「蒸発燃料の吸着・脱離性能を向上させたキャニスター」などが挙げられます。
3位 本田技研工業は「メンテナンス性を高めたキャニスターの取り付技術」や「複数の機器の異常判定を短時間で行うとともに、蒸発燃料処理装置による蒸発燃料の処理能力を向上させることができる異常判定装置」などが注目度の高い特許として挙げられます。
そのほか、4位 マツダは「蒸発燃料の漏洩抑制と蒸発燃料濃度の学習精度向上とを両立することができる蒸発燃料処理装置」などが、5位 デンソーは「燃料タンクから吸気通路にパージする蒸発燃料量を高精度に制御する蒸発燃料処理装置」などが注目度の高い特許として挙げられます。
6位以下には三菱自動車工業、日産自動車、フタバ産業などの企業がランクインしています。
本分析の詳細については、定型レポート「キャニスター関連技術」にてご覧いただけます。
(※1)総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する、「パテントスコア」を企業ごとに集計し、パテントスコアが50点以上のものを合算しています。50点以上のものだけを集計している理由は、パテントスコアが低くても特許件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためです。
定型レポート、ランキングデータの販売
定型レポート 『キャニスター関連技術』
参入企業の技術力と成長性を取りまとめたレポートです。
内容 | 価格(税抜) | 納期 | ||
---|---|---|---|---|
定型レポート | 10万円 | 5営業日 | ||
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(注)レポートは弊社データベースにおける最新の収録範囲に基づき作成いたします。
そのため、ご注文のタイミングによっては上記ランキングと順位、値が異なる可能性があります。
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特許総合力ランキングデータ 『キャニスター関連技術』
パテントスコアを用いた総合力評価や出願件数などに基づく各種ランキングデータのご提供です。
【収録データ】
・特許総合力ランキング 上位30社リスト
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