弊社はこのほど、2021年8月5日までに日本の特許庁で公開された「食品の保存技術」について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用い、参入企業に関する調査結果をまとめ、レポートの販売を開始しました。
食品を長期保存する際、酸化防止や殺菌防止が十分に施されていないと、味や栄養価が低下してしまいます。各企業は酸化防止剤の同封、殺菌処理などをすることで、食品の品質低下を防止しています。本ランキングでは、日本の特許庁で公開されている食品の保存技術全般について、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースに、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました。
集計の結果、「総合力ランキング(※1)」は1位 三菱ガス化学、2位 マンダム、3位 三井金属鉱業となりました(表1、図1)。
【食品の保存技術 特許総合力トップ5】(表1)
順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
有効特許件数 | 個別力 (最高スコア) |
---|---|---|---|---|
三菱ガス化学 | 150.5 | 25 | 67.0 | |
マンダム | 149.3 | 27 | 69.1 | |
三井金属鉱業 | 100.6 | 7 | 70.3 | |
凸版印刷 | 95.8 | 22 | 65.6 | |
三菱商事ライフサイエンス | 90.2 | 18 | 61.2 |
図1:食品の保存技術 競合状況
1位 三菱ガス化学は、「アルデヒド吸収能力を向上させ、かつ保存する食品に適したエタノールを蒸散させる食品保存剤」や「水分が無いか殆ど無い雰囲気下でも雰囲気中の酸素を吸収する能力をもつ酸素吸収剤」に関する技術などが、注目度の高い特許として挙げられます。
2位 マンダムの注目度の高い特許には「優れた抗菌活性と高い安全性を有する防腐殺菌剤並びに該防腐殺菌剤を配合した化粧料、医薬品及び食品」が挙げられます。同社の当分野への出願は27件あり、同様の内容となっています。
3位 三井金属鉱業の注目度の高い特許には「酸素吸収能力が更に増大した酸化セリウム系脱酸素剤」や「酸化チタンに較べ酸素吸収能力が向上すると共に、ハンドリング性が向上した脱酸素剤」に関する技術などが挙げられます。
そのほか、4位 凸版印刷は「酸素吸収能力が向上した、有機系酸素吸収組成物を使用した粒状の脱酸素剤」など、5位 三菱商事ライフサイエンスは「油脂のリパーゼ処理物を含有する飲食品、飲食品の保存性向上剤」などの技術が、注目度の高い特許として挙げられます。
6位以下には三井化学東セロやニイタカ、キユーピーなどの企業がランクインしています。
本分析の詳細については、定型レポート「食品の保存技術」にてご覧いただけます。
(※1)総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する、「パテントスコア」を企業ごとに集計し、パテントスコアが50点以上のものを合算しています。50点以上のものだけを集計している理由は、パテントスコアが低くても特許件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためです。
定型レポート、ランキングデータの販売
定型レポート 『食品の保存技術』
参入企業の技術力と成長性を取りまとめたレポートです。
内容 | 価格(税抜) | 納期 | ||
---|---|---|---|---|
定型レポート | 10万円 | 5営業日 | ||
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(注)レポートは弊社データベースにおける最新の収録範囲に基づき作成いたします。
そのため、ご注文のタイミングによっては上記ランキングと順位、値が異なる可能性があります。
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特許総合力ランキングデータ 『食品の保存技術』
パテントスコアを用いた総合力評価や出願件数などに基づく各種ランキングデータのご提供です。
【収録データ】
・特許総合力ランキング 上位30社リスト
・有効特許件数ランキング 上位30社リスト
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