弊社はこのほど、2021年10月7日までに日本の特許庁で公開された「殺菌・殺カビ剤関連技術」について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用い、参入企業に関する調査結果をまとめ、レポートの販売を開始しました。
殺菌・殺カビ剤はヒト、植物などの感染症対策として広く使われており、各企業は抗菌性の増大、抗菌性の維持などの課題に取り組んでいます。本ランキングでは、日本の特許庁で公開されている殺菌・殺カビ剤関連技術全般について、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースに、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました。
集計の結果、「総合力ランキング(※1)」では、1位 BAYER、2位 イビデン、3位 住友化学となりました(表1、図1)。
【殺菌・殺カビ剤関連技術 特許総合力トップ5】(表1)
順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
有効特許件数 | 個別力 (最高スコア) |
---|---|---|---|---|
BAYER | 610.4 | 152 | 66.3 | |
イビデン | 543.4 | 36 | 74.4 | |
住友化学 | 455.8 | 209 | 76.4 | |
BASF | 406.7 | 60 | 82.3 | |
日本曹達 | 331.9 | 108 | 76.9 |
図1:殺菌・殺カビ剤関連技術 競合状況
1位 BAYERは、「作物の植物病原性菌類を予防的又は治療的に防除する方法」や「殺菌活性を有する微量栄養素含有活性成分を用いて植物の質を改善する方法」に関する技術などが、注目度の高い特許として挙げられます。
2位 イビデンの注目度の高い特許には「ウィルスや細菌が液体や気体などの流体などに含まれていても、抗菌性、抗ウィルス性等の効果に優れた化粧板」や「人体や掃除用具等がその表面とよく接触する環境下にあっても、抗菌性、抗ウィルス性等の効果を長期間に渡って維持することが可能な化粧板」に関する技術などが挙げられます。
3位 住友化学の注目度の高い特許には「高い活性を有する植物病害防除組成物および植物病害を効果的に防除し得る方法」や「優れた性能を有する水性懸濁状農薬組成物」に関する技術などが挙げられます。
そのほか、4位 BASFは「ポリアミンとの組合せで殺生物剤を含む抗微生物組成物、殺生物剤の抗微生物活性を増強するための方法」など、5位 日本曹達は「優れた殺菌活性を有し、安全性に優れ、且つ工業的に有利に合成できる新規なグアニジン化合物」などの技術が、注目度の高い特許として挙げられます。
6位以下には大阪ガスケミカルや三井化学アグロ、花王などの企業がランクインしています。
本分析の詳細については、定型レポート「殺菌・殺カビ剤関連技術」にてご覧いただけます。
(※1)総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する、「パテントスコア」を企業ごとに集計し、パテントスコアが50点以上のものを合算しています。50点以上のものだけを集計している理由は、パテントスコアが低くても特許件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためです。
定型レポート、ランキングデータの販売
定型レポート 『殺菌・殺カビ剤関連技術』
参入企業の技術力と成長性を取りまとめたレポートです。
内容 | 価格(税抜) | 納期 | ||
---|---|---|---|---|
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(注)レポートは弊社データベースにおける最新の収録範囲に基づき作成いたします。
そのため、ご注文のタイミングによっては上記ランキングと順位、値が異なる可能性があります。
【納品形態】
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特許総合力ランキングデータ 『殺菌・殺カビ剤関連技術』
パテントスコアを用いた総合力評価や出願件数などに基づく各種ランキングデータのご提供です。
【収録データ】
・特許総合力ランキング 上位30社リスト
・有効特許件数ランキング 上位30社リスト
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・競合状況分析マップ (権利者スコアマップ)
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【納品形態】
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【価格】
50,000円(税抜)