弊社はこのほど、2025年2月21日までに日本の特許庁で公開された「エレベーターの保守・安全」関連技術について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用いて参入企業に関する調査結果をまとめ、レポートの販売を開始しました。
高層建築物の増加に伴い、エレベーターのインフラとしての重要性が一層高まっています。そのため、安全性や快適な運行の確保に加え、保守技術の効率化が求められています。本調査では日本の特許庁で公開されている「エレベーターの保守・安全技術」全般について、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースに、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました。
集計の結果「総合力ランキング(※1)」では、1位 三菱電機、2位 三菱電機ビルソリューションズ、3位 日立製作所となりました(表1、図1)。
【エレベーターの保守・安全関連技術 特許総合力トップ5】(表1)
順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
有効特許件数 | 個別力 (最高スコア) |
---|---|---|---|---|
三菱電機 | 3,514.3 | 570 | 73.8 | |
三菱電機ビル ソリューションズ | 2,642.8 | 617 | 80.5 | |
日立製作所 | 1,476.5 | 424 | 77.3 | |
東芝エレベータ | 1,090.4 | 480 | 83.5 | |
日立ビルシステム | 979.8 | 470 | 78.0 |

図1:エレベーターの保守・安全関連技術 競合状況
1位 三菱電機の注目度の高い特許には、「かご位置に応じて変化する過大速度検出レベルと異常加速度検出機構を備え、安全性を確保しつつ緩衝器ストロークを短縮できるエレベーター装置」などが挙げられます。
2位 三菱電機ビルソリューションズの注目度の高い特許には、「作業中の点検結果を管理し、自動的に報告書を生成できる保守点検支援システム」などが挙げられます。
3位 日立製作所は「上昇時の過速度と下降時の過速度を確実に検出でき、信頼性と保全性の高いエレベーター用調速機および調速機を備えたエレベーター装置」などが注目度の高い特許として挙げられます。
6位以下にはジャパンエレベーターサービスホールディングス、フジテックなどがランクインしています。
本分析の詳細については、定型レポート『エレベーターの保守・安全関連技術』にてご覧いただけます。
(※1)総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する、「パテントスコア」を企業ごとに集計し、パテントスコアが50点以上のものを合算しています。50点以上のものだけを集計している理由は、パテントスコアが低くても特許件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためです。
1993年から2025年2月21日までに日本の特許庁で公開された特許が対象。公開、登録、公表、再公表のすべてが対象で、登録と、公開・公表・再公表が重複している場合は、登録を優先しています。企業等は権利者ベースで集計しています。
定型レポート、ランキングデータの販売
定型レポート 『エレベーターの保守・安全関連技術』
参入企業の技術力と成長性を取りまとめたレポートです。
内容 | 価格(税抜) | 納期 | ||
---|---|---|---|---|
定型レポート | 10万円 | 5営業日 | ||
個別企業分析(※) (追加オプション) |
1~3社まで (社数に関わらず同一価格) |
+20万円 | +5営業日 | |
4社目以降、 1社あたり |
+7万円 | +1営業日 |
(注)レポートは弊社データベースにおける最新の収録範囲に基づき作成いたします。
そのため、ご注文のタイミングによっては上記ランキングと順位、値が異なる可能性があります。
【納品形態】
レポートのPDF、公報リストを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
レポート冊子やデータ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。
レポートについてはこちらのページをご覧ください。
特許総合力ランキングデータ 『エレベーターの保守・安全関連技術』
パテントスコアを用いた総合力評価や出願件数などに基づく各種ランキングデータのご提供です。
【収録データ】
・特許総合力ランキング 上位30社リスト
・有効特許件数ランキング 上位30社リスト
・開発規模(出願件数)ランキング 上位30社リスト
・競合状況分析マップ (権利者スコアマップ)
・母集団の公報リスト
【納品形態】
上記データを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
データ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。
【価格】
50,000円(税抜)