弊社はこのほど、2018年7月5日までに日本の特許庁に出願された「核医学検査装置関連技術」について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用い、参入企業に関する調査結果をまとめ、レポートの販売を開始しました。
核医学検査は、外部から体内にX線を照射するCTやX線検査とは異なり、体内に微量の放射性医薬品を取込み、その放射線を測定することで検査、診断を行います。また、CTやX線などは形態的情報を、核医学検査では血液や代謝などの機能的情報を得ることができます。具体的な装置としては、SPECT(単一光子放出コンピュータ断層撮像)とPET(陽電子放出断層撮像)が挙げられます。
本調査において、1993年から2018年7月5日までに日本の特許庁で公開された核医学検査装置関連特許を対象に各個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見たランキングを作成しました。
その結果、「総合力ランキング(※1)」では、1位 PHILIPS、2位島津製作所、3位キヤノンメディカルシステムズとなりました(表1、図1)。
【核医学検査装置関連技術 特許総合力トップ5】(表1)
順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
有効特許件数 | 個別力 (最高スコア) |
---|---|---|---|---|
PHILIPS | 1,447.8 | 179 | 74.3 | |
島津製作所 | 823.5 | 229 | 74.7 | |
キヤノンメディカル システムズ | 596.2 | 232 | 70.0 | |
日立製作所 | 573.6 | 113 | 78.5 | |
日本メジフィジックス | 506.0 | 72 | 79.7 |
図1:核医学検査装置関連技術 競合状況
総合力1位のPHILIPSは、放射線検出器における半導体素子や、画像処理、2位の島津製作所は装置構成、3位のキヤノンメディカルシステムズは画像処理に関する特許が高い注目度となっています。
図2は、特許分類の一つであるFタームを用い、特に検出回路や信号処理技術について総合力上位5社における注力領域の違いを可視化したものです(集計対象のFタームについては、複数の分類をBizCruncherの「ユーザー分類機能」を用いて適宜まとめています)。
図2:特許総合力上位企業の注力領域比較
この結果から、島津製作所における「位置検出・演算」、キヤノンメディカルシステムズにおける「同時回路」、日立製作所における「波形処理」、「複数信号処理」、日本メジフィジクスにおける「評価・判定・予測回路」、「画像処理」という、各社における注力領域の違いを見て取ることができます。
本分析の詳細については、定型レポートの「核医学検査装置関連技術」に掲載しています。
(※1)総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する、「パテントスコア」を機関ごとに集計し、パテントスコアが50点以上のものを合算しています。50点以上のものだけを集計している理由は、パテントスコアが低くても特許件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためです。
定型レポート、ランキングデータの販売
定型レポート 『核医学検査装置関連技術』
参入企業の技術力と成長性を取りまとめたレポートです。
内容 | 価格(税抜) | 納期 | ||
---|---|---|---|---|
定型レポート | 10万円 | 5営業日 | ||
個別企業分析(※) (追加オプション) |
1~3社まで (社数に関わらず同一価格) |
+20万円 | +5営業日 | |
4社目以降、 1社あたり |
+7万円 | +1営業日 |
(注)レポートは弊社データベースにおける最新の収録範囲に基づき作成いたします。
そのため、ご注文のタイミングによっては上記ランキングと順位、値が異なる可能性があります。
【納品形態】
レポートのPDF、公報リストを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
レポート冊子やデータ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。
レポートについてはこちらのページをご覧ください。
特許総合力ランキングデータ 『核医学検査装置関連技術』
パテントスコアを用いた総合力評価や出願件数などに基づく各種ランキングデータのご提供です。
【収録データ】
・特許総合力ランキング 上位30社リスト
・有効特許件数ランキング 上位30社リスト
・開発規模(出願件数)ランキング 上位30社リスト
・競合状況分析マップ (権利者スコアマップ)
・母集団の公報リスト
【納品形態】
上記データを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
データ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。
【価格】
50,000円(税抜)