弊社はこのほど、産業機械関連技術について競合分析を行い、参入企業に関する調査結果をまとめました。
今回は、1993年から2011年9月末までに公開されたショベル関連技術の特許群を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」による評価を実施し、特許の質と量から総合的に見た「特許総合力ランキング(※)」を集計しました。
集計の結果、1位 日立建機、2位 コマツ、3位 ヤンマーとなりました。
【ショベル関連技術の特許総合力トップ5】
順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
開発規模 (出願件数) |
個別力 (最高スコア) |
---|---|---|---|---|
日立建機 | 604.4 pt | 620 | 81.4 pt | |
コマツ | 455.8 pt | 375 | 82.1 pt | |
ヤンマー | 430.3 pt | 144 | 71.7 pt | |
CATERPILLAR | 417.8 pt | 127 | 75.4 pt | |
クボタ | 312.7 pt | 308 | 70.7 pt | |
図1:ショベル関連技術 競合状況
1位日立建機の当該分野における経過情報を他社と比較すると、自社特許の拒絶査定に引用された件数など、「権利化意欲の高さ」に関する項目のほか、他社特許の拒絶査定に引用された件数など、「他社牽制力」に関する項目の割合が高く、これらの結果が総合力1位に結びついていると言えます。
同社の注目度の高い特許には、領域を制限した油圧ショベルの掘削を能率良く円滑に行うための「領域制限掘削制御に関する技術」や、様々な対象物を適切に把持するための「把持力制御に関する技術」などがあります。
また、2位コマツは、「スイング式油圧ショベルの油圧配管構造に関する技術」や超小旋回ショベルのオペレータの居住空間を拡大するための「超小旋回ショベルに関する技術」などが、3位ヤンマーは旋回型掘削作業車が狭い場所で作業するための「旋回型掘削作業車の構成に関する技術」などが注目度の高い技術として挙げられます。
本分析の詳細については、定型レポート「ショベル関連技術」にてご覧いただけます。
※ 総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を企業ごとに集計し、そのうち分析母集団におけるパテントスコアが50点以上のものを合算(権利者スコアと呼んでいます)。50点以上のものだけを集計している理由は、パテントスコアが低くても特許件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためです。
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特許総合力ランキングデータ 『ショベル関連技術』
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・特許総合力ランキング 上位30社リスト
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