弊社はこのほど、2015年11月末までに日本の特許庁に出願された鉄道の車体の関連技術について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用い、参入企業に関する調査結果をまとめ、レポートの販売を開始しました。
鉄道車両には、ボディや床、側面の構造、内装、空調などさまざまな技術があります。本ランキングでは、これらの技術全般について調査することを目的とし、関連技術4,514件について、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースに、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました。
その結果、特許総合力ランキング(注1)は、1位 日立製作所、2位 川崎重工業、3位 日本車輌製造となりました(表1、図1)。
【鉄道車体関連技術 特許総合力トップ5】(表1)
順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
有効特許件数 | 個別力 (最高スコア) |
---|---|---|---|---|
日立製作所 | 1048.5 | 185 | 81.9 | |
川崎重工業 | 906.7 | 174 | 87.8 | |
日本車両製造 | 619.1 | 183 | 74.3 | |
三菱電機 | 500.6 | 116 | 74.3 | |
近畿車両 | 384.6 | 110 | 70.4 |

図1:鉄道車体関連技術 競合状況
1位 日立製作所の注目度の高い特許には、「二面構造のパネルにおいて、継ぎ手部の変形を抑え、良好な接合部を得ることができる摩擦接合方法」や「軽合金製中空形材によって構成される鉄道車体において、衝撃エネルギーを大きく吸収できる軌条車両」に関する技術などが挙げられます。
2位 川崎重工業の注目度の高い特許には、「接合品質を確保して、溶接痕を視覚的に目立たなくするレーザー溶接技術」や「波形状の板と枠体とを含む鉄道車両構体の補強方法」に関する技術などがあります。
3位 日本車輌製造は、「車両走行時には点検蓋が開かないようにした点検蓋の開閉制御システム」や「外板の貼付作業を容易にして作業効率を向上させ、コストダウンを図る技術」などが注目度の高い技術として挙げられます。
そのほか、三菱電機は「乗客に映像情報を提供する映像情報配信表示システム」や「空調システム」など、近畿車両は「鉄道車両製造の合理化を図るのに好適な内装ユニット」などの出願が見られます。
本分析の詳細については、定型レポート「鉄道車体関連技術」にてご覧いただけます。
(注1)総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する、「パテントスコア」を機関ごとに集計し、パテントスコアが50点以上のものを合算しています。50点以上のものだけを集計している理由は、パテントスコアが低くても特許件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためです。
定型レポート、ランキングデータの販売
定型レポート 『鉄道車体関連技術』
参入企業の技術力と成長性を取りまとめたレポートです。
内容 | 価格(税抜) | 納期 | ||
---|---|---|---|---|
定型レポート | 10万円 | 5営業日 | ||
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(注)レポートは弊社データベースにおける最新の収録範囲に基づき作成いたします。
そのため、ご注文のタイミングによっては上記ランキングと順位、値が異なる可能性があります。
【納品形態】
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特許総合力ランキングデータ 『鉄道車体関連技術』
パテントスコアを用いた総合力評価や出願件数などに基づく各種ランキングデータのご提供です。
【収録データ】
・特許総合力ランキング 上位30社リスト
・有効特許件数ランキング 上位30社リスト
・開発規模(出願件数)ランキング 上位30社リスト
・競合状況分析マップ (権利者スコアマップ)
・母集団の公報リスト
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