弊社はこのほど、遊技機業界(パチンコ、スロット)における他社牽制力ランキングをまとめました。これは、特許庁の審査官が拒絶理由通知を発行する際に引用された当業界企業の特許のうち、他社特許の拒絶に引用された件数を集計したものです(※)。出願日が2001年から2010年12月末までの特許を対象に評価しました。
【遊技機業界(パチンコ、スロット) 他社牽制力ランキングトップ10】
順位 | 企業名 | 被引用件数 合計 |
出願件数 | 被引用率 (%) |
---|---|---|---|---|
SANKYO | 901 | 4,904 | 18.4 | |
ユニバーサルエンターテインメント | 707 | 10,869 | 6.5 | |
平和 | 634 | 3,570 | 17.8 | |
オリンピア | 394 | 3,446 | 11.4 | |
ソフィア | 383 | 1,681 | 22.8 | |
三洋物産 | 379 | 4,905 | 9.3 | |
大一商会 | 359 | 2,957 | 12.1 | |
藤商事 | 340 | 1,313 | 25.9 | |
マルホン工業 | 327 | 929 | 35.2 | |
サミー | 286 | 5,059 | 5.7 | |
1位は業界最大手と言われるSANKYOで、901件の他社特許を拒絶に追いやりました。同社の最も引用された特許は、大当たりモードへの突入を意味する「確率変動」に関する特許で、56件の他社特許を拒絶しました。
2位のユニバーサルエンターテインメントは出願件数が多いことも特徴的ですが、数年前にパチスロ関連のパテントプールから脱退し、昨年はそのパテントプール関連訴訟でも勝訴するなど、今後も台風の目となると予想されます。
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遊技機業界 他社牽制力ランキング ご提供データ
遊技機業界において、他社特許の拒絶に引用された「被引用件数」が多い順に公報を集計。
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※ 拒絶理由通知は、ある特許が出願された際に、既に同じ内容に関する特許が存在するため新規性や進歩性などの特許要件が認められない場合に、審査官から出願人に対して通知されるものです。拒絶理由通知に引用されるということは、「審査官から先行技術として認知されている」ことを意味しています。今回のランキングでは、このうち拒絶査定が下された公報に限定して被引用件数を集計しており、各企業の特許が当業界に与える影響の高さを知ることができます。
※ 「遊技機業界」として、各企業の特許ポートフォリオのうち、最高の総合力を持つ分野がテーマコード分類2C082(スロット), 2C088(パチンコ等)のいずれかである企業を対象としました。
※ 調査対象公報 集計期間
公開特許公報 :1993年1月~2010年12月
特許公告公報 :1994年1月~1996年3月
特許公報 :1996年5月~2010年12月
再公表特許公報 :1996年1月~2010年12月
公表特許公報 :1996年1月~2010年12月
整理標準化データ:~2010年12月15日
(被引用件数は電子化以前の公報を含みます。)