弊社はこのほど、独自に分類した「食品」業界の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「食品業界 特許資産規模ランキング」をまとめました。2018年4月1日から2019年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計しました。
その結果、1位 サントリーホールディングス、2位 アサヒグループホールディングス、3位 明治ホールディングスとなりました。
【食品 特許資産規模ランキング2019 上位10社】
順位 | 企業名 | 特許資産 規模 (pt) |
特許 件数 |
---|---|---|---|
サントリーホールディングス | 3,619.9 | 91 | |
アサヒグループホールディングス | 3,437.1 | 82 | |
明治ホールディングス | 2,922.9 | 59 | |
味の素 | 2,756.6 | 89 | |
日本たばこ産業 | 2,437.2 | 59 | |
CJ CHEILJEDANG(韓) | 2,022.9 | 46 | |
日清オイリオグループ | 2,016.1 | 62 | |
キッコーマン | 1,932.4 | 32 | |
日清製粉グループ本社 | 1,918.8 | 71 | |
キユーピー | 1,788.3 | 57 | |
1位のサントリーホールディングスの注目度の高い特許には、「柑橘類の蒸溜酒を含有するアルコール飲料」や「苦みや嫌な後味が抑制された食物繊維」に関する技術が挙げられます。後者の技術は、日本出願のほか、国際出願、欧州特許庁、中国、韓国、米国への出願もみられます。
2位のアサヒグループホールディングスは、「発酵麦芽飲料」や「ビール様飲料用風味改善剤」に関する技術などが注目度の高い特許として挙げられます。
3位の明治ホールディングスの注目度の高い特許には、「抗がん剤に起因する末梢神経障害を改善するための組成物」や「慢性腎不全などの厳格な水分管理を必要とする患者用の栄養組成物」などに関する技術が挙げられます。これらの技術は日本のほか、中国、シンガポールへの出願もみられます。
(注):企業グループ作成のため、名寄せの対象とした企業は下記の通りです。
「MIZKAN HOLDINGS」:MIZKAN HOLDINGS、ミツカン、中埜酢店
「アサヒグループHD」:アサヒグループホールディングス、カルピス、
ニッカウイスキー、アサヒ飲料、アサヒビールモルト、
日本エフディ、アサヒビール、アサヒグループ食品
「キッコーマン」:キッコーマン、キッコーマンソイフーズ、キッコーマンバイオケミファ
日本デルモンテ、マンズワイン
「キリンHD」:キリンホールディングス、メルシャン、協和発酵キリン、
キリンビバレッジ、キリンエンジニアリング、キリンテクノシステム、
キリンビール、協和発酵バイオ
「サッポロHD」:サッポロホールディングス、サッポロビール、
ポッカサッポロフード&ビバレッジ
「サントリーHD」:サントリーホールディングス、サントリー食品インターナショナル、
サントリー酒類、サントリーフラワーズ
「ニチレイ」:ニチレイ、ニチレイフーズ、ニチレイバイオサイエンス
「雪印メグミルク」:雪印メグミルク、雪印食品、雪印種苗
「日清製粉グループ本社」:日清製粉グループ本社、日清ファルマ、オリエンタル酵母工業、
NBCメッシュテック、マ・マーマカロニ、日清製粉、
日清フーズ、日清エンジニアリング、日清ペットフード、
日清製粉プレミックス
「日本たばこ産業」:日本たばこ産業、ジェイティエンジニアリング、富士フレーバー、
テーブルマーク、鳥居薬品
「不二製油グループ本社」:不二製油グループ本社、オーム乳業
「宝ホールディングス」:宝ホールディングス、宝酒造、タカラバイオ
「味の素」:味の素、クノール食品、味の素ヘルシーサプライ、味の素AGF
「明治HD」:明治、Meiji Seika ファルマ、明治飼糧、大蔵製薬
【ランキングの集計について】
【ランキングの集計について】特許資産の規模とは、企業が保有する特許(特許庁から特許登録が認められ、失効や権利放棄されていないもの)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、企業ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。
経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による審査結果、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2019年9月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる特許が含まれる可能性があります。
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
ランキングデータの販売
特許資産規模ランキングデータを、以下の通り販売しています。
※ランキングデータには個別特許の評価データは含まれません。
【食品】特許資産規模ランキング
・食品 特許資産規模ランキング(全期間トップ100と2018年度のトップ50)
・食品 保有件数ランキング(全期間トップ100と2018年度のトップ50)
・全業種 特許資産規模ランキング(全期間と2018年度のトップ100)
・全業種 保有件数ランキング(全期間と2018年度のトップ100)
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2019年9月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる特許が含まれる可能性があります。
【納品形態】
上記データを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
データ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。
【価格】
50,000円(税抜)
個別特許の評価データ
個別特許の評価データを別途ご希望の場合は、お問い合わせください。
件数に応じて下表の単価が適用となります。
件数 | 単価(税抜) |
---|---|
1,000円/件 | |
600円/件 | |
500円/件 | |
300円/件 | |
お問い合わせください | |
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
※算出方法について:
特許資産の規模とは、各出願人が保有する特許(特許庁に登録され、失効や権利放棄されていない特許)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、出願人ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。
経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による他社特許拒絶への引用、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。