弊社はこのほど、リチウムイオン2次電池に使われるセパレーターについて、参入企業の競合状況に関する調査結果をまとめました。セパレーターは、リチウムイオン電池の正極と負極を分離する働きを持ちます。何らかの原因で電池が発熱して高温状態に達した場合に、リチウムイオンの移動を阻止し、内部短絡を防止するという、安全性確保のために重要な役割を果たしています。
今回の調査では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました(2010年6月末時点のパテントスコアに基づき評価)。その結果、「総合力ランキング(※)」では、1位 旭化成イーマテリアルズ、2位 帝人、3位 パナソニックとなりました。
総合力1位の旭化成イーマテリアルズは出願件数で2位となっており、特許の質と量の両面で強さを持っていることが分かります。また帝人は出願件数で見ると6位ですが、注目度の高い特許を多く保有していることから、総合力で順位を上げ、2位となりました。総合力3位のパナソニックは、この分野で最も高いパテントスコアを持つ特許を保有しています。
【リチウムイオン2次電池 セパレーター 特許総合力トップ5】
| 順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
開発規模 (出願件数) |
個別力 (権利者最高スコア) |
|---|---|---|---|---|
| 旭化成イーマテリアルズ | 382.82 pt | 120 | 23.4 pt | |
| 帝人 | 342.41 pt | 67 | 27.6 pt | |
| パナソニック | 256.1 pt | 133 | 32.5 pt | |
| 日立マクセル | 251.24 pt | 67 | 28.4 pt | |
| LG CHEM | 211.24 pt | 24 | 18.5 pt | |
旭化成イーマテリアルズは、この分野において市場シェアでも1位であり、今回の評価結果にはその技術力の高さが反映されているものと考えられます。一方、2位の帝人は現時点で事業化には至っていないようですが、セパレーターに関する特許出願が2008年になり急増していること、および本分析においても高い総合力が認められることから、事業化に至ればセパレーター市場において大きな存在感を持つ可能性があります。
本分析の詳細については、簡易コンサルレポートBの「特定技術分野の競合分析:リチウムイオン2次電池 セパレーター」に掲載しています
【レポート収録内容】
リチウムイオン2次電池 セパレーターの技術分野における、出願件数の年推移、出願件数ランキング、審査ステータス分類、パテントスコア分布、競合状況を可視化する「権利者スコアマップ」、パテントスコア上位10件の特許リスト、経過情報から見た主要企業比較、審査官引用情報から見た主要企業の対競合影響度、発明者分析
【調査対象範囲】
出願日が1992年1月以降で、1993年から2010年6月末までに公開された特許公報を対象。公開、登録、公表、再公表のすべてが対象で、登録と、公開・公表・再公表が重複している場合は、登録を優先。企業等の集計単位は権利者ベースとする。
【納品形態】
冊子1冊。分析に使った特許公報リストCSVをCD-ROMに収録。特許分析ツール「Biz Cruncher:ゴールド」ご利用2週間(分析母集団を使ってご自身で調査していただけます)。
※レポートのサンプルはこちらを参照ください。
【価格】
コース1)「全体俯瞰 競合分析」:99,800円(税込) 納期:1週間
コース2)「全体俯瞰 競合分析」+「個別企業分析(上位5社)※」:31万5000円(税込) 納期:2週間
※「個別企業分析」の対象企業はご相談に応じます。
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