弊社はこのほど、独自に分類した化学業界の企業を対象に、2012年の特許審査過程で他社特許の拒絶理由通知に引用された件数を企業別に集計した「化学業界 被引用特許件数ランキング2012」をまとめました(注1)。この集計により、直近の技術開発において各社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。
集計の結果、2012年に最も引用された企業は、富士フイルムホールディングスの6,002件、次いで三菱化学の2,051件、積水化学の1,888件となりました。
【化学業界 被引用特許件数ランキング2012 上位10】
順位 | 企業名 | 引用された公報数 |
---|---|---|
富士フイルムホールディングス | 6,002 | |
三菱化学 | 2,051 | |
積水化学工業 | 1,888 | |
花王 | 1,862 | |
三井化学 | 1,572 | |
日東電工 | 1,380 | |
住友化学 | 1,239 | |
日立化成工業 | 1,231 | |
昭和電工 | 1,078 | |
カネカ | 1,012 | |
1位の富士フイルムの最も引用された公報は、「像ぶれ補正機能付きズームレンズ(特願2005-086926)」です。これはデジタルカメラの手ぶれ補正などに使われる技術で、後発のパナソニックの出願7件と、日東光学の出願1件の合計8件の拒絶理由に引用されました。2012年に引用された富士フイルムの6002件の公報を分野別にみると、主に「インクジェット」「フォトリソグラフィ」「デジタルカメラ」「液晶」「有機EL」などの技術が、多く引用されています。
2位三菱化学の最も引用された公報は、物質・材料研究機構との共同出願である「蛍光体と蛍光体を用いた発光器具(特願2004-159306)」です。これはディスプレイなどに用いられる蛍光体に関する技術で、パナソニックや台湾CHIMEI、DOWAエレクトロニクスなど12件の拒絶理由に引用されました。分野別には、「有機EL」「リチウムイオン2次電池」「樹脂組成物」などの技術が多く引用されています。
3位の積水化学工業は、「排水配管システム(特願1992-196797)」が最も引用されました。後発特許の出願人はすべてブリヂストンで、同社の8件の出願に対する拒絶理由として引用されています。分野別には、「液晶用樹脂」や「粘着テープ」「建設構造」などの技術が多く引用されています。
※このほか、「拒絶理由通知を受けた件数」に関する企業ごとの集計や、個別公報の引用・被引用の対応関係についても調査しております。詳細はお問い合わせください。
本ランキングの詳細データを下記の通り、販売しています。
(1)ランキングトップ50
被引用特許件数上位50社のランキング
(2)上位10社の被引用件数上位10件のリスト
上位10社について、被引用件数上位10件を拒絶した相手の公報との対応とともに掲載。
(3)被引用件数上位100公報
化学業界の被引用公報、上位100件の公報リストを掲載
【納品形態】
上記データを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
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【価格】
50,000円(税抜)
その他、審査官引用に特定企業の調査依頼も別途承ります。
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