弊社はこのほど、独自に分類した医薬品業界の企業を対象に、2013年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された件数を企業別に集計した「医薬品業界 他社牽制力ランキング2013」をまとめました(※)。この集計により、直近の技術開発において各社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。
集計の結果、2013年に最も引用された企業は、PFIZERの718件、次いでNOVARTISの414件、MERCKの408件となりました。
【医薬品業界 他社牽制力ランキング2013 上位10社】
順位 | 企業名 | 引用された 特許数 |
---|---|---|
PFIZER(米) | 718 | |
NOVARTIS(スイス) | 414 | |
MERCK(米) | 408 | |
BAYER(独) | 381 | |
武田薬品工業 | 353 | |
F. HOFFMANN LA ROCHE(スイス) | 323 | |
ASTRAZENECA(スウェーデン) | 281 | |
SANOFI(仏) | 261 | |
GLAXO GROUP(英) | 214 | |
大正製薬 | 209 | |
1位PFIZERの最も引用された特許は、「P38MAPキナーゼのモジュレータとしての置換されたピリジノン(特願2003-567412)」で、BRISTOL-MYERS SQUIBB(米)の2件をはじめMERCK(米)やARRAY BIOPHARMA(米)など計6件の特許の審査過程で拒絶理由として引用されています。
2013年に、PFIZERの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はNOVARTIS(スイス)、次いでF. HOFFMANN LA ROCHE(スイス)となっています。
2位NOVARTISの最も引用された特許は、「高眼圧を低下させるための組成物及び方法(特願平10-540126)」および「シクロスポリン含有医薬組成物(特願平1-239795)」で、いずれも後発の特許6件の審査過程で拒絶理由として引用されています。
2013年に、NOVARTISの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はJOHNSON & JOHNSON VISION CARE(米)、次いでBOEHRINGER INGELHEIM INTERNATIONAL(独)、MERCK(米)となっています。
3位MERCKの最も引用された特許は、「C型肝炎ウイルスのNS3?セリンプロテアーゼ阻害剤としての新規ペプチド(特願2002-514149)」で、VERTEX PHARMACEUTICALS(米)の4件など、計5件の特許の審査過程で拒絶理由として引用されています。
日本特許庁に特許出願され、2013年12月までに公開されたすべての公報のうち、2013年1月から12月末までの期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された公報を抽出。
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2014年3月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる可能性があります。
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
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