弊社はこのほど、機械・造船業界における他社牽制力ランキングをまとめました(※パチンコ業界を除く)。これは、特許庁の審査官が拒絶査定を下した特許の拒絶理由通知に引用された公報について調査したもので、企業ごとに拒絶した他社特許の件数を集計しました。
拒絶理由通知は、ある特許が出願された際に、既に出願されている特許が存在するために新規性や進歩性などの特許要件が認められない場合に、審査官から出願人に対して通知されるものです。拒絶理由通知に引用されるということは、「審査官から先行技術として認知されている」ことを意味しています。
今回のランキングでは、このうち拒絶査定が下された公報に限定して集計しており、各企業の特許が業界に与える影響度を知ることができます。
1位 三菱重工業の引用された特許には、「プラント運転監視操作装置」に関する技術や、「工事工程管理システム」に関する技術などがあります。これらの特許が引用例となり、日立製作所や東芝、東京電力などの特許が拒絶査定となりました。
また2位 クボタは、「浸漬型セラミック膜分離装置の逆洗方法」に関する特許が最も引用され、同特許が引用例となりJFEエンジニアリングや日立造船などの特許が拒絶査定となりました。
3位 ダイキン工業は、「二重管式熱交換器」に関する技術が引用され、パナソニックや三菱電機の特許が拒絶査定となったほか、「化粧料」に関する出願もあり、花王の特許などが拒絶査定となりました。
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機械・造船業界において、他社特許の拒絶に引用された「被引用件数」が多い順に公報を集計。
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