有機ELディスプレイは、液晶に代わる次世代ディスプレイとして有望視されており、近年、スマートフォンを筆頭にタブレット端末、デジカメなどに採用され、急速に普及し始めています。現在、市場に流通している有機ELディスプレイの成膜では主に低分子の発光材料を用いた、真空蒸着に代表されるドライプロセスを採用しています。
そこで弊社は、有機ELの成膜技術のうち、ドライプロセスの関連技術に注目し、参入企業の競争力に関する調査を行いました。 1993年から2011年12月末までに日本の特許庁で公開された関連特許4,387件を対象に、個別特許スコアリング指標「パテントスコア」による評価を、現在、2006年末の2つの時点で実施し、各時点での特許の質と量から総合的に見た「特許総合力ランキング(※)」を集計しました。
集計の結果、1位 Samsung Mobile Display、2位 半導体エネルギー研究所、3位 セイコーエプソンとなりました。
また、直近5年間の特許総合力ランキングの変化では、アルバックが10 → 4位、富士フイルムが28 → 5位と、大きく順位を上げる結果となりました。
【有機EL 成膜技術(ドライプロセス) 特許総合力トップ5】
順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
開発規模 (出願件数) |
||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
現 在 | 2006年末 | 現 在 | 2006年末 | 現 在 | 2006年末 | ||
Samsung Mobile Display | 874.4 pt | 680.6 pt | 240 | 115 | |||
半導体エネルギー研究所 | 864.9 pt | 539.1 pt | 222 | 134 | |||
セイコーエプソン | 407.5 pt | 503.5 pt | 345 | 170 | |||
アルバック | 335.4 pt | 180.9 pt | 126 | 73 | |||
富士フイルム | 317.2 pt | 61.2 pt | 102 | 44 | |||
そのほかの注目企業としては、過去5年で躍進したGLOBAL OLED TECHNOLOGY、コニカミノルタHDのほか、個別に注目度の高い特許を保有している城戸淳二氏(山形大学)などが挙げられます。
本分析の詳細については、特許・技術調査レポート「有機EL 成膜技術(ドライプロセス)」にてご覧いただけます。
参入企業の技術力と成長性を取りまとめたレポートです。
【価格】 ※個別企業分析の対象企業は、特許総合力上位企業または任意にご指定可能。 |
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(注)レポートは弊社データベースにおける最新の収録範囲に基づき作成いたします。
そのため、ご発注のタイミングによっては上記ランキングと順位、値が異なる可能性があります。
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パテントスコアを用いた総合力評価や出願件数などに基づく各種ランキングデータのご提供です。
【収録データ】 ・特許総合力ランキング_上位30社リスト ・有効特許件数ランキング_上位30社リスト ・開発規模(出願件数)ランキング_上位30社リスト ・競合状況分析マップ (権利者スコアマップ) ・母集団の公報リスト |
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