弊社はこのほど、日本に出願された「移植機、田植機関連技術」について、参入企業に関する調査結果をまとめました。
1993年から2012年12月末までに日本特許庁で公開された関連特許9,820件を対象に個別特許スコアリング指標「パテントスコア」による評価を2012年12月末時点で実施し、競合状況を特許の質と量から総合的に見た「特許総合力ランキング」(※)を集計しました。
【移植・田植機関連技術 特許総合力トップ5】
順位 | 企業名 | 総合力 | 有効特許 件数 |
個別力 |
---|---|---|---|---|
井関農機 | 2648.5 | 820 | 74.0 | |
クボタ | 2419.1 | 440 | 88.4 | |
ヤンマー | 1767.3 | 461 | 79.2 | |
三菱農機 | 631.3 | 210 | 82.0 | |
日本甜菜製糖 | 184.3 | 58 | 73.8 | |
その結果、「総合力ランキング」では、1位 井関農機、2位 クボタ、3位 ヤンマーと、上位3社が他社を大きく引き離す結果となりました(図1)。
![移植・田植機](/img/fig1-agri2.png)
【図1】移植・田植機関連技術 競合状況
これら総合力上位3社がどのような課題を持って出願しているかを調べるために、課題キーワードを抽出し、さらに出願時期で分解しました(図2;円の大きさは出願件数に比例)。調査期間全体(2001年から2010年)を通して出願の多い課題は「小型」ですが、近年件数が増えているのは「作業性」であり、特に井関農機はその傾向が顕著です。また、クボタは「操作性」、ヤンマーは「植え付け精度」に関する課題が増加しているが特徴的です。
![移植・田植機](/img/fig2-agri2.png)
【図2】企業別 「課題」の推移
※課題解決マトリクスを用いた調査・分析はレポートには掲載しておりません。
本分析の詳細については、定型レポート「移植・田植機関連技術」にてご覧いただけます。
農業機械シリーズとして、「移植・田植機」に加え、「耕運・整地機」、「収穫・刈取機」、「脱穀機」に関する調査結果も発表しております。
(※)総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を機関ごとに集計し、パテントスコアが50点以上のものを合算しています。50点以上のものだけを集計している理由は、パテントスコアが低くても特許件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためです。
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定型レポート 『移植・田植機関連技術』
参入企業の技術力と成長性を取りまとめたレポートです。
【収録データ】
・特許総合力ランキング_上位30社リスト
・有効特許件数ランキング_上位30社リスト
・開発規模(出願件数)ランキング_上位30社リスト
・競合状況分析マップ (権利者スコアマップ)
・母集団の公報リスト
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