弊社はこのほど、日本に出願された「脱穀機関連技術」について、参入企業に関する調査結果をまとめました。
1993年から2012年12月末までに日本特許庁で公開された関連特許5,955件を対象に個別特許スコアリング指標「パテントスコア」による評価を最新の2012年12月末時点で実施し、競合状況を特許の質と量から総合的に見た「特許総合力ランキング」を集計しました。
その結果、「総合力ランキング(注1)」では、1位 ヤンマー、2位 クボタ、3位 井関農機となりました(下表、図1)。
【脱穀機関連技術 特許総合力トップ5】
順位 | 企業名 | 総合力 | 有効特許 件数 |
個別力 |
---|---|---|---|---|
ヤンマー | 1668.0 | 301 | 81.7 | |
クボタ | 1461.8 | 266 | 79.5 | |
井関農機 | 1296.2 | 467 | 78.8 | |
三菱農機 | 419.1 | 189 | 74.2 | |
八鹿鉄工 | 264.6 | 53 | 78.7 | |
これまでの移植・田植機、収穫・刈取機と同様の3社がそれ以外の企業を圧倒していますが、本分野ではヤンマーが1位となりました。3社共通して振動スクリーンに関する公報に注目度が高いものが集まっていおり、加えてヤンマー、井関農機は穀粒搬送装置に関する公報の評価も高くなっています。また、個別公報で最も注目度が高い特許は、ヤンマーの公報となっており(出願人はセイレイ工業)、本公報はクボタ、井関農機から異議申立を受け、それを跳ね除けています。
上位3社が出願した公報の特許登録後の状況を権利満了予定日から見ると(図2)、2012年まで、ヤンマー、井関農機は登録された特許の半数弱を権利満了までの20年持ち続けていたのに対し、クボタは9割以上を満了前に放棄していることが分かります。2013年以降に権利満了となる特許では、クボタは2012年以前と同様に放棄が早い傾向が見て取れます。しかし、ヤンマーはクボタ以上に放棄が早く、満了予定が2021年から2024年の特許であっても既に放棄しているものが3分の1程度見受けられます。このように特許権の放棄が早い傾向がある2社に対し、井関農機は比較的長く維持しているという特徴があります。
本分析の詳細については、特許・技術調査レポート「脱穀機関連技術」にてご覧いただけます。
農業機械シリーズとして、「脱穀機」に加え、「耕運・整地機」、「移植・田植機」、「収穫・刈取機」に関する調査結果も発表しております。
参入企業の技術力と成長性を取りまとめたレポートです。
【価格】 ※個別企業分析の対象企業は、特許総合力上位企業または任意にご指定可能。 |
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(注)レポートは弊社データベースにおける最新の収録範囲に基づき作成いたします。
そのため、ご発注のタイミングによっては上記ランキングと順位、値が異なる可能性があります。
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パテントスコアを用いた総合力評価や出願件数などに基づく各種ランキングデータのご提供です。
【収録データ】 ・特許総合力ランキング_上位30社リスト ・有効特許件数ランキング_上位30社リスト ・開発規模(出願件数)ランキング_上位30社リスト ・競合状況分析マップ (権利者スコアマップ) ・母集団の公報リスト |
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