※2013年10月26日付 日本経済新聞 朝刊 11面に掲載されました
弊社はこのほど、独自に分類した「建設」業界の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「建設業界 特許資産規模ランキング2013」をまとめました。2012年4月1日から2013年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計しました。このランキングにより、件数比較では見られない、特許総合力の評価が可能になります。
その結果、1位 大成建設、2位 鹿島建設、3位 大林組という結果になりました。
【建設業界 特許資産規模ランキング2013】
順位 | 前年 順位 |
企業名 | 特許資産 規模 (pt) |
登録 件数 |
---|---|---|---|---|
大成建設 | 6,690 | 222 | ||
鹿島建設 | 5,985 | 205 | ||
大林組 | 5,851 | 231 | ||
清水建設 | 4,802 | 201 | ||
竹中工務店 | 3,910 | 164 | ||
新日鉄住金エンジニアリング | 3,432 | 121 | ||
東芝エレベータ | 3,168 | 131 | ||
旭化成ホームズ | 3,079 | 103 | ||
三菱電機ビルテクノサービス | 2,992 | 172 | ||
日立ビルシステム | 2,678 | 86 |
1位の大成建設は昨年の6位から大きく上昇しました。注目度の高い特許には、「建物や歩道の表面に滑り止や装飾など床面に加工を施す際の作業装置を小型化・軽量化し、低コストで作業を実現するための技術」や、「コンクリートの締め固め作業を簡易に行いかつ高品質施工を行うことを可能としたトンネル構築方法」に関する技術などがあります。
2位の鹿島建設は、「タワークレーンのマストを保持する際の振動抑制性能を高め、マストの倒壊などを防止することができる技術」や「温度応力によるひび割れの発生を十分に抑制できるコンクリート部材接合方法」などが注目度の高い技術として挙げられます。
3位の大林組の注目度の高い特許には「アクチュエータを保護しながら制振対象物の振動を抑制することが可能な制振装置」や「作業空間における作業員の安全を確実に確保することができる付着物除去方法」に関する技術などがあります。
【ランキングの集計について】
特許資産の規模とは、企業が保有する特許(特許庁から特許登録が認められ、失効や権利放棄されていないもの)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、企業ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。
経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による審査結果、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2013年3月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名 が異なる特許が含まれる可能性があります。
※前年の順位は、現在の権利者情報に基づき、2012年3月末時点のポイントを集計した結果です。
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
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【建設業界】特許資産規模ランキングご提供データ
・建設業界 特許資産規模ランキング(全期間トップ100と2012年度のトップ50)
・建設業界 保有件数ランキング(全期間トップ100と2012年度のトップ50)
・全業種 特許資産規模ランキング(全期間と2012年度のトップ100)
・全業種 保有件数ランキング(全期間と2012年度のトップ100)
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2013年3月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる特許が含まれる可能性があります。
※本ランキングは、企業単位の集計値を収録しております。個別特許の評価データを別途ご希望の場合は下記フォームよりお問い合わせください。
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