弊社はこのほど、東証マザーズ、ジャスダックに上場するサービス業界の企業を対象に、特許資産を質と量の両面から総合評価する「新興市場 特許資産規模ランキング2012【サービス】」をまとめました。
2012年3月末までに公開された日本の特許庁に登録されているすべての特許について、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を算出し、企業ごとに総合得点を集計しました。このランキングにより、件数比較では見られない、特許総合力の評価が可能になります。
その結果、1位 楽天、2位 トランスジェニック、3位 フュートレックとなりました。
【新興市場 サービス業界 特許資産規模ランキング2012】
順位 | 前年 順位 |
証券コード | 企業名 | 特許資産 規模 |
登録件数 |
---|---|---|---|---|---|
楽天 | 6670.1 | 109 | |||
トランスジェニック | 773.1 | 6 | |||
フュートレック | 597.2 | 11 | |||
UBIC | 547.3 | 4 | |||
DNAチップ研究所 | 534.9 | 6 | |||
ワオ・コーポレーション | 302.4 | 14 | |||
いであ | 783.9 | 17 | |||
アスカネット | 255.2 | 6 | |||
ソーバル | 229.1 | 3 | |||
福山コンサルタント | 197.7 | 4 |
1位の楽天は、近年急速に出願件数を伸ばしており、特許ポートフォリオを強化していることがうかがえます。電子書籍やアフィリエイト、商品のリコメンドシステムなど、販売促進に関する技術のほか、ウェブサイトに対するユーザーからの関心度を測る技術など、幅広い領域に出願が見られます。
注目企業としては、前年のランク外からトップ10内に入ってきたUBIC、アスカネットなどが挙げられます。UBICは、「訴訟の証拠資料作成のためのデジタル文書解析技術」などが、アスカネットは、「空中に立体像を形成する光学装置」などが注目度の高い特許として挙げられます。
※業種は東証業種分類を参考に分類しています。本ランキングではサービス業界において登録特許を1件以上保有している企業を対象に評価。
※算出方法について:
特許資産の規模とは、各出願人が保有する特許(特許庁に登録され、失効や権利放棄されていない特許)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、出願人ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による他社特許拒絶への引用、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。
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◆新興市場 全業種 特許資産規模ランキング上位100
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◆業種別(情報通信、サービス、機械・精密、化学、電気機器)
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